船橋聖書バプテスト教会

主が下さる平安(聖書のメッセージ/5月)

わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。 わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。 あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。
(ヨハネ14:27)

世界中でいのちの危険が広がり、健康だけでなく、経済的にも精神的にも、生活がおびやかされた状況が続いています。 この状況の中にあって、主が私たちに下さった揺るがない平安とは何でしょう。

聖書と紫陽花

弟子たちの恐れと不安

聖書は、大国同士の争いに挟まれ戦乱が絶えない地域、旱魃や地震にさらされる厳しい自然の地域で記されました。
ローマの圧政や腐敗した支配者に対する暴動や迫害が続いて、人々は苦しんでいた時代に、キリストは誕生し、神であられるのに人々に仕え、共に歩まれました。 弟子たちは、この方こそ私たちを救うために来られた救い主だと信じて従ってきました。
しかし、キリストの大切な使命は、聖書の預言の通りに人類の罪を負って十字架で身代りに死ぬためでした。
キリストは弟子たちにこう教えられました。

「だれも、わたしからいのちを取りません。わたしが自分からいのちを捨てるのです。 わたしには、それを捨てる権威があり、再び得る権威があります。 わたしはこの命令を、わたしの父から受けたのです。」
(ヨハネ10:18)

そしてこの箇所でイエス様は、まもなく十字架にかかり、弟子たちのもとを去って行かれると教えられました。 弟子たちは恐れ悲しみました。そのような中でこの約束が語られたのです。

キリストはご自身の平安を与えると約束された

イエス様は、不思議な平安を持っておられました。 弟子たちが恐れ騒ぎ出す危険や困難の中でも、恐れず取り乱される事はありませんでした。 敵に狙われても、嵐の中でも、主は平安の中におられました。 弟子たちは、この方はいったいどんな方なのだろうと何度も驚かされました。
主キリストが持っておられた平安は次のような平安です。

  1. 「ひとり子の神の平安」:キリストは人の姿を取って来られた神、すべてを創造しすべてをご存じですべてを支配しておられます。 どんな困難もこの方の平安を揺るがすことができません。
  2. 「全き信頼の平安」:神の御子は私たち人間と同じになられても平安でした。 それは父なる神をいつも愛し信頼していたからです。全き愛は恐れを締め出します。
主は、ご自身の平安を弟子たちに与えると約束されました。それは主が送られる聖霊なる神によってもたらされる平安です。

主のくださる平安は世が与えるのとは異なる

世が与える平安は、富や力や目に見えるものからくる平安です。 私たちは、そのようなものによって安全や満足を得る事が平安と考えて追求します。しかしそれは移ろいやすく朽ちてしまいがちです。

しかしキリストが下さる平安は、根本的な問題を解決します。 罪と死の解決、朽ちない天の宝、神の子とされ御国の相続者とされた特権、愛に満ちた全知全能の主の守りと最善の内に入れられている平安です。

世が与える平安は、自分の願いがかなう事による平安です。 自分の願いがかなわないと満足できません。欲望は切りがなく、得たと思ったら色褪せてさらにほしくなります。 結果、無理なものを追い求めて行きづまります。

しかし主が与える平安は、主のみこころが成ることによる平安です。
それは必ず実現するし、満足から満足、平安から平安となって満ち足りていきます。

まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
(マタイ6:33)

海辺の足跡

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