2016年1月3日・・・約束の地を民に継がせよ
強くあれ。雄々しくあれ。わたしが彼らに与えるとその先祖たちに誓った地を、あなたは、この民に継がせなければならないからだ。ヨシュア記1:6(1~9)
エジプトを脱出したイスラエルの民は、新たな指導者であるヨシュアの指導のもと、いよいよ約束の地に入ろうとしていた。イスラエルの民がヨシュアと共に果たすべき使命と方策がこの1章に記されています。主がイスラエルに示された御計画・ビジョンは、神様の永遠のご計画の中で、私たちにも与えられた御計画・ビジョンでもあります。それを共に確かめ私たちの目標・指針としましょう。
《使命は、主が約束された地を民に継がせることです(6節)》
主の命令は、約束の地を攻め取ることだけではありません。主の民が約束の地を「継がせる」こと、つまり、民がしっかり定着し、繁栄し、拡大、成長し続けてゆけるようにすることです。約束の地の手前でモーセが召された後、主は次の指導者にヨシュアに命じられました。そのヨシュアも老いてなお占領すべき地が残っていました。世代交代を繰り返しながら主のご計画を完成してくのです。そのために、主の教えを学び、行なうことを訓練し受け継がせることが不可欠です。先の者は、みことばに堅く立つ模範を示しつつ次の世代に教え、次の者は謙遜に真摯に信仰を受け継ぎ、さらに完成させていく営みを繰り返してゆくのです。(申命6:7、マタイ28:20)《必要なのは、ただ強く雄々しく、みことばに従うことです(7節)》
次の世代に、主がモーセを通し残されたのは「律法」(主のみ教え)です。約束の地を受け継ぐために、一番大切なのは、主のみおしえ(主のみことばである聖書)を守り行なうことです。みことばのすべてをです(2テモ3:16)。右にも左にもそれてはなりません。みことばを覚え、自分に語り続け、みことばに歩む(1ペテ2:2、1テモ4:13)。みことばを愛し、実行しようとするなら、みことばと共に聖霊が働かれ、力を与え守り導いてくれます。「強く雄々しく」とは、恐れず疑わずに主に信頼して従うことです。救われた者にとっては、十字架のことばこそ、神の知恵・力です(1コリ1:18)。《主は共におられますから強く雄々しくあることができます(9節)。》
主はヨシュアに、いつも共におられると約束されました。確かに民が主に逆らい続けた時「主は共におられない」とも言われた。それは主が不在になられたのではなく、主が味方となるのを控えられ、懲らしめられたということです。主はイスラエルを決して見捨てられませんでした。1300年後、ついに約束の救い主を彼らのところに起こされました。「主は救い」を意味する「ヨシュア」(ギリシャ語ではイエス)の名を救い主は取られ、この方は「インマヌエル」(主は私たちと共におられる、の意)の預言を成就されました。主が共におられるから、私たちは、主を恐れなくてはなりません。そして主を恐れ、主を愛して主のみこころを行なおうと願うなら、主がご自身のみこころを理解させ実現させて下さいます。今の私たちにとって、約束の地を継ぐことは・・・神の国の完成のご計画の中で、自分の役割や持ち場を全うし、みことばと信仰と教会を受け継がせることです。