2016年6月12日・・・主を求める仲間・ピリポとナタナエル
彼はナタナエルを見つけて言った。「私たちは、モーセが律法の中に書き、預言者たちも書いている方に会いました。ナザレの人で、ヨセフの子イエスです。」
ヨハネ1:45(43〜51)
アンデレ、ヨハネ、ペテロが救い主に導かれた「その翌日・・・」、同じくガリラヤ出のピリポとナタナエルがイエス様に導かれました。この記録を通して、キリストを求め、キリストの招きに答えることの大切さを、共に確かめましょう。
《第一に、彼らはみな留まって救い主を待ち望んでいました》
その翌日・・・、イエスはガリラヤに行こうとされた。そして、ピリポを見つけて「わたしに従って来なさい。」と言われた(43節)。イエス様はヨルダンからガリラヤに向かう途中でピリポに声をかけ弟子とされました。多くの人々が、バプテスマのヨハネに会い、罪を告白して悔い改めのバプテスマを受けました。しかし彼らはそのまま日常の生活に帰って行きました。彼が、間もなくメシヤが来られると語り、イエス様を指して「見よ。神の小羊」と告げてもです。しかし、アンデレとヨハネとペテロはヨルダンに留まっていた。そしてピリポとナタナエルもです。今イエス様は目に見えませんが、祈り・聖書・教会に留まる人たちこそ主を待ち望む人たちであり、主はそのような方々に声を掛けて下さいます。
《第二に、ピリポは主の召しに答えました》
ピリポは、ガリラヤのベツサイダの出身(44節)。救い主を真剣に求めていたことは、ナタナエルに告げる45節のことばにもあらわれています。イエス様は、彼を見つけて「わたしに従って来なさい」と呼びかけられます。ピリポは直ちに主の召しに従いました。そしてすぐにイエス様をあかし始めた。「私たちは、モーセが律法の中に書き、預言者たちも書いている方に会いました。ナザレの人で、ヨセフの子イエスです。」(45節)旧約聖書全体(律法と預言者)があかししているメシヤに会ったと告げ、イエス様を「ナザレ人、ヨセフの子」とはっきり知っていることで、彼の信仰が明確であることが判ります。また「私たちは」とのことばに、彼が既に信仰者の仲間たちと交わっていることが証されています。私たちもイエス様を信じたならばすぐに、教会の群れに加わり、イエス様を正確に紹介できるようになりましょう。
《第三に、イエス様はピリポのあかしを用いて、ナタナエルを導かれました》
アンデレが兄弟のシモンを誘ったように、ピリポは信仰の友のナタナエルをイエス様のもとに連れてきます。ナタナエルは、「ナザレから何の良いものが出るだろう」と信じられませんでした。しかし、彼はすなおで真実なたましいでした。ピリポの「来て、そして、見なさい」と誘うことばにすなおに応じ、イエス様のもとに伴われます。そして、イエス様の人格とことばに触れて、信じ告白するのです。この告白は、主の弟子として記されている最初の信仰の告白であり、主が求めておられた告白です(マタイ16:16〜17)。イエス様はすばらしい祝福を約束されました。天が開けて、神の御使いたちが人の子の上を上り下りするのを、あなたがたはいまに見ます。」私たちも主の弟子となって共に主に従い、一致をもってあかししましょう。