2016年8月7日・・・みこころを行なうことこそ糧
イエスは彼らに言われた。「わたしを遣わした方のみこころを行ない、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物です。ヨハネ4:34(27〜38)
イエス様は弟子たちに、「わたしには、あなたがたの知らない食物があります」とあかしされました。日・・・常の事を通して、神に属する真理を教えられたのです。イエス様が食しておられる「真の食物」が何であるか、共にみことばから知りましょう。
《みこころを行ない完成することこそ生きる糧です(32〜34節)》
第一に必要な食物は肉の糧ではありません。肉の食物は、生きているために必要ですが、それだけでは、人は十分に生きられないのです。イエス様は、父のみこころを成しとげるために地上に来られました(6:38)。これがイエス様の使命であり、私たちへの模範でした。私たちにとっても一番大切な生きる糧は「神からいただいた使命を全うすること」なのです。神の形として創造されました。つまり愛と信頼をもって、神様に委ねられた各自の働きを全うするために創造されたのです。みこころを行なって、神の栄光を現わさなければ、十分に生きているとは言えません。イエス様は祈りの模範として、神の栄光・みこころを第一に求めるよう教えられ、衣食住は、一番大切なもの「神の国とその義」に添えて与えられると約束されました(マタイ6:9〜10,33)。
《既に刈り入れ時が来ています(35〜36節)》
イエス様の働きはまだ始まったばかりで、弟子たちはまだまだと考えていたかも知れません。しかし、すでに終わりの時、刈り入れ時は、来ていました。救いのご計画はもう完成の時です。救い主が来られたからです。神の国に入れられる収穫の時が来ました。刈り入れの時を逃してはならないのです。私たちが元気に働ける期間、また相手の方々と関われる機会は、いつまでも続いているわけではありません。人のいのちは、思ったよりも短かいのです。祈り、(渡せる)資料、みことばの蓄えをもって、いつでもあかし・伝道できるように備えましょう。刈り入れることができたら、これまで労して下さった方々と共に喜ぶことができるのです。恐れないであかしし、案内を渡し、みことばを伝えましょう。
《他の人が蒔いた者を刈り取らせていただいています(37〜38節)》
「ひとりが種を蒔き、他の人が刈り取る」ということわざは本当です。人間の営みは、あらゆる分野において、先人の努力と工夫を受け継ぐ恩恵によって発展してきました。弟子たちが、イエス様に遣わされて、すぐに信じて弟子となる人々が起こされているのは、はるか前から、信仰を守り伝えた信仰者たち、困難の中で神のみことばを宣べ伝えた預言者たちの労苦が先にあったからでした(1ペテロ1:11〜12)。また何より、世界の基の据えられる前から計画し労して来られた主の恵みに依っているのです。私たちも、主と信仰の先輩方の労苦があったから今の祝福があることを忘れないようにしましょう。そして今私たちは、先輩たちの信仰の遺産を受け継ぎ、後代に伝える務めを委ねられています。大変な責任ですが、主は共にくびきを負って労して下さり、必要な助けに守られ、主にある労苦は無駄になりません。