2017年2月12日・・・わたしと父とはひとつです
わたしに彼らをお与えになった父は、すべてにまさって偉大です。だれもわたしの父の御手から彼らを奪い去ることはできません。わたしと父とは一つです。
ヨハネ10:29-30(19-30)
十字架まであと4ヶ月、主はこのわずかの期間に、私たちの宝となる素晴らしい教えを残してくださいました。この箇所から、イエス様こそ「私たちの神」であることを確信しましょう。
《パリサイ人たちはなお主を信じることができないでいました(19-24)》
この人は悪霊に憑かれている。悪霊がどうして盲人の目を開けられよう・・・またもや指導者たちの間に分裂が起こります(参:9:16,7:43)。主のあかしを誰も否定できません。彼らの心の内の良心が真理に従えと叫んでいました。しかし彼らは良心の声に、むりやり耳をふさごうとしていたのです。自身の心が混乱している状態で、彼ら同士も一致できるわけがありません。彼らは、聖書を学び、人々を教えていた。救い主を待ち望んでいました。彼らはキリストに多大な関心を払い、問い続けました。しかし彼らはなお救い主を信じることができません。パウロもそうであったように「行ないによる義」を追求していたためです。
《信じられないのは主の羊に属していないからでした(:25-26)》
主は真理を語られますが、彼らは信じません。主は父の名によって多くのしるし(証拠となる奇蹟)を行われましたが、彼らは信じようとしません。生まれつきの盲人の目を開くという、救い主にしかできない奇蹟を示されても彼らは拒み、信じませんでした。その理由を主は、「あなたがたは、わたしの羊に属していないからだ」と答えられます。神の羊でなくなっていた者を導こうとしておられ、彼らを救うためにもいのちを捨てようとしておられました。主の指摘は、彼らが永遠に神に逆らっている悪魔のような羊であると拒絶しているのではありません。自分は大丈夫といいながら、真の羊飼いである主から離れ、主を知らないで歩んでいる彼らの不信仰を責められたのです。キリストを信じないでいるなら彼らと同じです。主の前に悔い改めて信じ神の羊にしていただきましょう。
《主は、御自身の羊に永遠の祝福を宣言されました(27-30)》
イエス様は、神の羊と羊飼いである御自身との祝された関係を明らかにして、ユダヤ人達が神の羊に属していないことを明らかにされます。確かな信頼関係(27):主の羊は、自分を導く方がだれであるか、もはや迷いません。主は彼らを、よく知って正しく導き、彼らは主に従います。永遠のいのちの祝福(28):「わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは決して滅びることがなく、また、だれもわたしの手から彼らを奪い去るようなことはありません」(28)。尽きないいのちをもっていつまでも主と共に生きるのです。冒頭の29-30節にありますように、キリストは父なる神と同じ御心と権威を持って、救いを与えておられます。「神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう」(ローマ8:31)。共に全能の神であられるキリストと御父は、そしてご聖霊も、一致をもって救いを成し遂げて下さいます。