2017年4月30日・・・天からの承認の声
「父よ。御名の栄光を現わしてください。」そのとき、天から声が聞こえた。「わたしは栄光をすでに現わしたし、またもう一度栄光を現わそう。」ヨハネ12:28(27-36)
イエス様は、今こそ、ご自身が罪の贖いをなしとげ、栄光をあらわす時である事を弟子たちに示されました。詳しく記されています一つ一つの出来事を通して、十字架こそ救いの道である事を確かめましょう。
《イエス様は父と共に、十字架が神の御心である事をあかしされました(27-28)》
主は「父よ。この時からわたしをお救いください」と恐れを卒直に告げ、この苦難から救って下さるように求めます。同時に、「このためにこそ、わたしはこの時に至ったのです」と告げました。主は人類の罪を贖う使命を深く自覚しておられました。「父よ。御名の栄光をあらわしてください」神が私たちを愛して私たちを救うためにご自身のいのちまで犠牲にされる事こそ、神の栄光(すばらしさの現れ)です。父は天から答えられました。「わたしは栄光をすでに現わしたし、またもう一度栄光を現わそう」この声を人々も聞きました。十字架は神の御計画です(イザ53:6,10)。
《神の証しはすべて私たちがキリストを信じるためです(30-33)》
イエス様が父に祈られ、父なる神が天から答えられた事で、この方が神の元から遣わされた救い主である事が証明されました。主は彼らに「この声が聞こえたのは、わたしのためにではなくて、あなたがたのためにです」と告げました(30)。聖書のあかしすべては、主のことばとみわざのすべては、私たちがイエスを神の子と信じて永遠のいのちを持つためです(20:31)。主は「サタンは追い出される」と宣言されます(31)。御子は十字架で罪が赦されるための「贖いの代価を支払い」ました(3:18)。御子は三日・・・目に死者の中から復活され、私たちの死ぬべき体を生かして下さいます(11:25)。十字架と復活によって、サタンの武器である「罪と死」は無力化されます。そして御子は天に上げられ「すべての人を自分のところに引き寄せます」。主は天の座に就かれ、約束の聖霊を送って、教会と共に救いを全世界に広められるのです。
《光のあるうちに光を信じなさいと招かれました(34-36)》
群集は主のあかしを悟れずに問い掛けます。「私たちは、律法で、キリストはいつまでも生きておられると聞きましたが、どうしてあなたは、人の子は上げられなければならない、と言われるのですか。その人の子とはだれですか」(34)。確かに預言者は、救い主の王座は永遠(イザ9:7)と告げます。しかし預言は、救い主がいのちを犠牲にする計画をも告げています(イザ53:8,12)。永遠の王座は十字架の後の事でした。「人の子」の呼び名は、アブラハムの子孫ダビデの子孫として、神が人の子となられた事をあらわす名でした。「あなたがたに光がある間に、光の子どもとなるために、光を信じなさい」(36)。今、救いの恵みがあるうちに信じなさいとイエス様は招かれました。その時の期限は、地上の人生が終わる時、キリストがさばきのために再び来られる時です。今は、恵みの時であるこの今に、信仰をいただき確立しましょう。また今生かされているこの時に、人々に福音を伝えましょう。