2017年8月13日・・・つまずかないための教え
これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがつまずくことのないためです。ヨハネ16:1(1-11)ここからイエス様は、弟子たちへの、告別の教えの最後の部分を始められます。主は、ご自身が天に帰られて後、罪や脅かしの満ちた地上にあって、目には見えないイエス様を信じて立ち続けることができるために教えられました。
《これらの教えは、弟子たちが苦難につまずかないためのものでした(:1)》
最後の晩餐の後の告別の教えの中で、これまでイエス様はどう約束してこられたでしょう。・・・a)互いに仕え合いなさい。b)互いに愛し合いなさい。c)天国に場所を備えて迎えにこられる。d)御自身が、道・真理・いのちである。e)もうひとりの助け主が与えられる。f)主の教えを守ることが主を愛すること。g)朽ちない平安を残す。h)ぶどうの木であるわたしに枝として留まりなさい。そうすれば豊かに実を結ぶ。i)主の愛の中に留まりなさい。j)わたしがあなたがたを選びだした。それは行って実を結ぶため。k)初めからわたしといっしょにいたから、あなたがたもあかしするのです。・・・私たちは、この教えと約束を、絶えず思い起こしましょう。《どんな迫害が待っているかを、主はあらかじめ告げられました(:2-6)》
会堂からの追放、執拗な迫害、それはまさに、自分が生まれ育った土台からも、愛し慕う仲間からも、信じてきたはずの信仰生活からも、敵とみなされて追放また攻撃されることでした。主はご自身が世を去るに当たってこの事を話されました(:4)。主が去られると聞いただけで悲しみで一杯の弟子たちは、受け止められませんでした。それがおことば通りに起こった時に、彼らが思い起こして、平安を持つために、あらかじめ告げてくださったのです。私たちにも、まだ受け止めきれない聖書の教えもあります。理解できなくても、主がそれを語られたことは覚えていましょう。時が来たら、「このみことばは、この時のためだったのか」と気がつく時が来るからです。これが、みことばを蓄えることの意義です(16:33)。《聖霊が、罪・義・さばきを明らかにしてくださいます(:7-11)》
主は、ご自身が去って行く事は益だと教えられました。主は天に帰られて、地上に約束の聖霊を送ってくださいます。聖霊が遣わされると、弟子たちはさらに偉大な働きを成し遂げます(1:50)。御聖霊は、キリストの救いとさばきを、全世界、全時代に完全にもたらされ、実を結ばせるのです。「罪について」・・・世はキリストを拒みますが、聖霊はキリストを信じない不信仰こそ根本の過ちである事を認めさせます。「義について」・・・世は、自分や自分たちの考えがを正しいと主張しますが、聖霊は、キリストこそが正しいお方であり、私たちを義とするお方である事を証しされます。「さばきについて」・・・聖霊は世に対して、自分たちを支配してきた支配者(=サタン)の武器である罪と死が十字架と復活によって無力化され、信じる者は恵みによって義とされ、信じない者は自分の罪によってさばかれる事を証しします。主は天から私たちのためにとりなして下さり、ご聖霊が私たちと共に証しして下さるので、私たちは守られて御国の完成に励むのです。