2017年8月27日・・・神の招きと、招きに生きる
あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストイエスにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者として下さいます。Ⅰペテロ5:10(6-10)
最古の日・・・本語訳聖書は江戸時代、ドイツ人ギュツラフ宣教師が出版したヨハネの福音書とその書簡です。そこには、1832年、江戸に向かう船で難破し、アメリカ西海岸に漂着した音吉たち3人の日本人の関わりがありました。その音吉に主の招きと、招きへの応答を見ました。今朝の聖書箇所から神の招きと、その招きに応じて生きる方法を学びましょう。
《艱難を通して主は導かれる》
当時キリシタン禁制政策の日・・・本から、音吉たちは1年2ヶ月の死の漂流を経てアメリカ西海岸に漂着し、インデアンの奴隷となり、その1年半後に救助されます(Ⅱコリント6:20)。神の選びのように生き残った3人が、神の招きでギュツラフ宣教師の聖書の翻訳に奉仕することになります。〈私たちを招かれる神〉イエス様の宣教開始直後のいかにも唐突に見えるペテロやアンデレたちの招き(マタイ4:19,20(18‐22))にも、イエス様がメシヤであることの確信を得て、招きに応答する為の備えの時も与えられていました(ヨハネ1:39‐41)。神は私たちを恵みにあずからせるためにいろいろな方法で招きと選びをされます。そして、この時も聖書の翻訳という招きと備えの時が3人に与えられています。しかし、漂流生活以来、寝食に加え聖書の翻訳作業までも共にした3人の中で、悔い改めと告白を持って信仰に導かれたのは音吉だけでした(ヨハネ1:11-12)。クリスチャンはイエス様の救いの招きという一番大きな召しを受けています。恵みに満ちた神がイエス様の尊い犠牲を通して私たちを永遠の命の約束に招き入れてくださったのです(5:10)。救いは音吉や私たちの告白によるものであるとともに、神からの賜であることを覚えておきたいものです(エペソ2:8-9)。