2017年11月19日・・・新しい墓に葬られた主の体
しかし、兵士のうちのひとりがイエスのわき腹を槍で突き刺した。すると、ただちに血と水が出て来た。それを目撃した者があかしをしているのである。そのあかしは真実である。その人が、あなたがたにも信じさせるために、真実を話すということをよく知っているのである。ヨハネ19:34-35(31-42)
この箇神はキリストが罪人とみなされる事をキリストの死と葬りが私たちに証ししている事を共に確かめましょう。
《キリストは「本当に」死なれました(31-35)》
ユダヤ人たちはピラトに死体の取り降ろしを願います。祭りの安息日・・・に呪われた犯罪人を都にさらさないためです。彼らは、過越の祭が予表する、神の小羊キリストを知ろうとしなかったのです。キリストの早い死を不思議に思ったピラトの命により、兵士達は、何度もキリストの死を確認しました。すねを折るのは死に渡して刑を終わらせるためです。キリストがすでに死んでおられたのを確認したので、すねを折りませんでした。代わりに兵士の一人が脇腹をやりで突き刺した。血と水が出て来たのを記者は目撃したと証言しています。血液が分離した状態で生きている事はあり得ません。確かに主は私たちの罪のために死に渡され、そして確かによみがえられたのです(1コリ15:1-5)。
《葬りにおいても聖書の預言が成就しました(36-37他)》
骨の一つさえ砕かれない、との預言が成就しました(詩34:20)。神の恵みがもたらされ、人々は、自分の犯した過ちを嘆きました(37,ゼカ12:10)。兵士は、自分達が正しい人を十字架に掛けてしまったことを悟ります(ルカ23:47-48)。主は葬りにおいても預言を成就されました(イザ53:9)。葬りにおいても主はこの方が罪人とみなされる事を許されません。キリストの遺体は高貴な人の墓に葬られます。それは、岩をくり抜いて作られた新しい墓であった。高価な薬を用い、あま布で巻かれることも、高貴な人としての葬りでした。死体捨て場に投げ落されたら、遺体を誰かが盗んだと主張できたでしょう。岩をくり抜いた、まだ誰も葬られていない墓に葬られた事によって、キリストの復活は更に明らかになりました。
《救いを求める人々に確信と勇気を与え立ち上がらせました(38-42)》
アリマタヤのヨセフは、思い切ってピラトに死体の下げ渡しを願い出ます。ニコデモも葬りのための薬を携えて共に葬ります。彼らは信じてはいましたが、人目を恐れて告白できなかった有力者でした(12:42)。しかしキリストの裁判と死が、彼らの信仰を呼び覚ましたのです。この方には罪はありませんでした。罪人の自分たちのために、執り成し、信じる者に天国を約束し、自らいのちを献げてくださった事を彼らは知りました。「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました」(ヘブ12:2)。主は、恐れていた二人に勇気を与え、キリストを葬る事を通し、預言の成就や復活の証明のために用いられたのです。