2017年11月26日・・・空の墓、よみがえられた主
イエスの頭に巻かれていた布切れは、亜麻布といっしょにはなく、離れた所に巻かれたままになっているのを見た。そのとき、先に墓についたもうひとりの弟子もはいって来た。そして、見て、信じた。ヨハネ20:7-8(1-18)
キリストの復活は、福音が立つか倒れるかを左右する最重要な出来事です。この箇所を通して、イエス様の復活の記録を確かめましょう。
《キリストの復活は事実であり、神のみわざの証拠です》
聖書は、まず復活を目撃した女性たちについて伝えます。女性の証言は重んじられていませんでしたが、最初の目撃であり、また信頼できる証言であったからです。また教会の指導者となる使徒たちが逃げ隠れ、復活を仲々信じられなかった不面目をも記しています。また、墓の場所と形状と所有者、埋葬状況など客観的な状況を記しています。なぜならそれが事実だったからです。またキリストの復活は、聖書の預言が実現した証拠、イエス様が神の御子であり救い主であることの証明(しるし)でした。
《弟子ヨハネは復活を最初にイエス様を信じました(1-10)》
主を慕う女性達は、キリストの十字架と死、そして葬りの様子を見つめていました。そして安息日・・・(土曜日)が明けた週初めの日(日曜)の早朝、葬られたキリストのからだに香油を塗ろうと墓に行きます。墓に着く前に地震が起こり、着いてみると、見張りの兵士たちは倒れ、墓の戸は開いていました。天使が彼女たちにキリストがよみがえられたことを告げ、彼女たちは弟子たちに知らせに走って行きます(マタ28:8)。マグダラのマリヤの知らせを受け、ペテロとヨハネは主の葬られていた墓に確かめに走ります。彼女が告げたように墓の戸は開いていました。残されていた遺体に巻いた亜麻布、主の頭を覆っていた布切れは、巻かれたままの形で置かれていました。体が盗まれたのなら有り得ない状況です。「そのとき、先に墓についたもうひとりの弟子もはいって来た。そして、見て、信じた」(8)と記されている通り、まずヨハネが信じました。
《最初に復活の主を目撃してマグダラのマリヤも信じました(11-18)》
二人が去った後も、墓に引き返したマリヤはたたずんで泣いていました。墓をのぞき込むと御使いは「なぜ泣いているのですか」と問い、彼女は「だれかが私の主を取って行きました。どこに置いたのか、私にはわからない」と答えました。彼女は、天使の復活の知らせを聞き、空の墓を見ても信じられませんでした。そんな彼女に、よみがえって生きておられる主は、話しかけ姿を現わして下さいました(15-16)。彼女の過去は悲惨でした。しかし主は彼女を悪霊の支配から救い、彼女はどんな時にも主を慕い求めてきました。今なお、悲しみ・混乱・勘違いがありました。それでも主は、御自身を慕う彼女を、やさしく導いて下さったのです。こうしてマリヤは、よみがえられた主に会ったことを弟子たちに伝えに行きます(18)。弟子たちは、本気にできませんでしたが、やがて彼らのもとにも主は現れ、彼等も復活を信じることができるよう導いて下さいました。熱心に主を求めましょう。熱心に主を愛しましょう。主はそのような私たちを一層愛して下さり、御自身の生きておられることを示し、私たちを主のあかし人として用いて下さいます。復活の出来事の一つ一つは、私たちがイエス様をより確信をもって信じるために与えられた恵みです。