2017年12月17日・・・救いをもたらす真実なあかし
これらのことについてあかしした者、またこれらのことを書いた者は、その弟子である。そして、私たちは、彼のあかしが真実であることを、知っている。ヨハネ21:24(20:30-31,21:24-25)
ヨハネの福音書の結語を中心に、この福音書の証しを確認しましょう。
《この書のあかしは真実です》
これは、御側で主イエス様と共に歩んだ弟子自身の証言です。記者である使徒ヨハネは、自分が受けたイエス様のあかしを、この書を記した晩年までいのちをかけて宣べ伝えてきました。この書は「主が愛された弟子」の証しです。彼は、イエス様の御名だけが崇められるように自分の名を伏せましたが、みなこの書を彼が記していた事を知っていました。同時に、このあかしは諸教会の聖徒全体の証し、「真理の柱」である教会の証しです(1テモ4:15)。イエス様のみわざは数えきれず、それらをいちいち書き記すことは、世界中の書物でも記せません。救い主としての証拠はこの方の生涯に溢れていました。そして主は今なお全世界で御業を続けておられます。主の教えは、みな真理でした。みなこの方のことばの権威を認めざるを得ませんでした(マタ7:28-29、ルカ4:15)。イエス様は、数え切れない人をいやし、生涯すべてが、神の御子・救い主としてのあかしでした。他の人と違い、主は、近付くほどに完全で聖いお方でした。三年半寝食を共にした弟子たちが、この方に罪を認めない、この方は「神の子である」と告白しました(マタイ16:16、ヨハ11:27)。そして神は、世界も収めることができないこの方の膨大なあかしを、誤りのない神のことば聖書にまとめてくださいました。聖書こそ、救いを得させる神の力です(ロマ1:16,2テモ3:16-17)。
《この書は、信仰によって永遠のいのちを得させるために記されました》
主イエス・キリストは「ことば」です。神とそのみこころを伝え、神と人とを結びつけます。この方は「光」、希望と道を照らし、聖めます。この方は「いのち」の源、人をご自身と共に永遠に生かします。父なる神と共に世界を造られた「ひとり子の神」です。「恵みとまこと」、神の愛と真実をもたらされ、信じる者を失望させません。この方は人となって「世」(神に造られたのに、神を拒んで滅びようとしている世界)に来られました。信仰による救いをもたらすために、父のみこころを行ない、しるし(証拠である奇蹟)をあらわされました。決定的なしるしは、十字架と復活です。そして信仰を与えるために多くの教えをされました。その意味は十字架の救いが完成して初めて真理である事が理解されました。永遠のいのちは、生き続ける事だけではありません。それは神のご性質の宿った神ご自身のいのちを与えられ、神と共に歩み、神の子どもとして神に相応しく完成し天国に至る生涯です。そして神に結びつき、神の子どもとされ、神と共に生き働く永遠に続く幸いな生涯です。神様が私たちに与えてくださったこの救い主である神に感謝し、この方を信じて永遠のいのちの内を歩みましょう。「しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるため、また、あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。」(20:31)