2017年12月24日・・・平和の君の誕生の預言
ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。イザヤ9:6(1-7)
救い主の誕生が、神が下さった希望の約束であり、それがキリストの誕生によって実現した事を共に確かめましょう。
《預言を成就した救い主の誕生》
救い主の約束はイスラエルの歴史を通じて、救い主の預言が徐々にはっきり示されます。また歴史において人物や出来事など通して救い主の性質や働きを示す「予形」が聖書に散りばめられました。イエス・キリストの生涯とみわざが成された時、この不思議な預言のことばが、救い主の全容をあらかじめ示すものである事が明らかになったのです。人類が罪を犯した直後、神は女性の子孫から悪魔を滅ぼす子孫が生まれると約束されました(創3:15)。救い主はアブラハムの子孫から生まれ全ての民を祝福します(創22:18)。ダビデの子孫から生まれ、永遠の王国を築きます(2サム7:12-13)。ベツレヘムで誕生(ミカ5:2)。働きは辺境のガリラヤから始まります(イザ9:1-2)。全ての人は罪と死に支配されていますが(ロマ11:32)、神はキリストによって救うと約束し成就されました。
《人となって誕生する神》
救い主の誕生の良い知らせ(=福音)は「神が王になる」ことでした(イザ52:7)。イスラエルの民の要求により、神は民の中から王を任じられました。しかしどんな立派な人でも罪に支配されており、やがて王国は堕落し滅亡して行きます。しかし主は、人類を罪から救って正しく導くために、神が人となる事により正義を打ち立てる王を与えると約束されました。それが救い主です。主は世界を創造する前からご自身と共に歩んでおられた「ひとりごの神」を未婚の女性のもとに宿らせ、男の子として誕生する計画を告げられました。「それゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける」(イザ7:14)。インマヌエルは、神が私たちと共におられるという意味です。冒頭のイザ9:6は救い主がどんな方かを告げます。「助言者」:とりなし助けて下さる方(ロマ8:1)、「力ある神」:一切を支配される方(マタ28:18)、「永遠の父」:養い・愛し育み・頼りになるお方(ロマ10:11)、「平和の君」:平安を与え平和を築く者と変えて下さる方です(ロマ5:1)。
《苦難と死を通して救いを完成される》
十字架の苦難と死を見て、人々はイエス様の働きは敗北に終わったと考えました。しかしそれも神の御計画でした。キリストは預言の通りに、自身の身代りによって人々の罪を赦し、葬られた後によみがえり、生きて人々を救い、とりなしておられます(イザ53:4-10)。救い主の平和の支配は、小さく見えましたが、大きく成長し、全世界に広がり続けています(イザ9:7)。イエス・キリストは、すべての人のために死なれ、ご自身の赦しといのちを信じて受けるよう、今も招いておられます(ロマ10:8-9)。「マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」(マタ1:21)