2017年1月7日・・・創造の前から与えらえた祝福
私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにあって、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。エペソ1:3(1-6)
エペソ書の講解を始めます。この書は、神様の永遠の救いのご計画について、特に、神様の救いのご計画と「教会」との関係について、教えています。まず冒頭の救いの御計画の宣言を見ましょう。ここに、私たちを救うため、主がどんなご計画を立て実現されたかが記されています。
《神はご自身のすべてをもって私たちを祝福して下さいました(3)》
神は、私たちが感謝し賛美すべき、素晴らしい事を計画し実現されました。キリストにおいて「天にある全ての霊的祝福」をくださいました。つまり、宇宙より大きい御住まい、すべての持ち物、すべての知恵や力・・・神ご自身が持っておられる全てを私たちが喜び・栄え・幸いになるために、献げて下さったのです。御父は、ご自身の一番大切な、ご自身と一心同体の御子を私たちに下さいました。御子の「義」しさと豊かないのち、御父との永遠の結びつきと、世界の全ての相続権・・・を御子本人ごと自分のものとしていただきました。見えるところがどうあっても、試練があっても、キリストの救いにあずかった者は、神の最も素晴らしい祝福を頂いています。
《世界を造る前から、私たちを救いに選んでくださいました(4)》
主は、世界や人を造られる前から、この確かな計画をもっておられました。私たち聖徒を、御子キリストに結びつけ祝福しようと定めておられました。きよく傷がない完全なものにしようと定めておられました。祝福するため人に自由と知恵と力を与えられましたが、それは誤って用いれば大変な大きな災いとなる諸刃の剣でした。しかし神は、人が自由を悪用し罪に陥ったとしても、決して見捨てず、どんなに労し犠牲を払ってでも、祝福にあずかれるよう導くと覚悟して、人類を生み出されたのです。主は、私たち一人一人を、世界を造る前からご存じで、キリストのものとなるように選んでおられました。私たちが罪から救われたのは、神があらかじめ選んでおられたからです。そして主はご自身に来る者を捨てられません(ヨハ15:16,6:37)。主は選んだ者を、堕落してしまったからと、見捨てず、あわれんで下さいました(詩103:13)。
《キリストによって私たちをご自分の子どもにしようと定めておられました(5-6)》
それは、創造前からの祝福の計画に折込み済みでした。神は、私たちを養子として迎えようと「愛ともってあらかじめ」定めておられました。御子キリストが、この務めを担うように、定めておられました。(想像しにくい部分もありますが)神は、私たちを家族の一員、また花嫁と定めておられたのです。人類を生み出された時どんなに喜ばれたでしょう。人類が神に逆らい反逆してしまった時どんなに失望し悲しまれたでしょう。しかし、愛と信頼は強制力では回復できません。愛と信頼と忍耐によってです。神は人類を見捨てず滅ぼさず、あらゆる忍耐と犠牲をもって導かれました。御子を、神のもとに私たちを回復するために、遣わされました。この救いの目標は、私たちが神をほめたたえるため、神に感謝し賛美して、共に喜ぶためです。