2018年1月14日・・・救いの授与・完成・保証
この方にあって私たちは、その血による贖い、罪の赦しを受けています。これは神の豊かな恵みによることです。エペソ1:7(7-14)
先の箇所では、神の祝福を与えるために、神はまず私たちを御子キリストにあって「選んで下さった」ことを確認しました。この箇所は、救いの祝福がどのようにして私たちにもたらされるかを証ししています。
《救いの授与:十字架によって罪から贖われた(7)》
罪とは「神に逆らうこと。自分の中心に神ではなく自分を置くこと」です(1ヨハ3:4)。罪の結果の第一は、神との断絶、人間同士の断絶です。人はみな罪の欲望に支配されて、自分勝手になり、愛し合い信じ合うことが出来なくなってしまった(創3)こと、第二は、死とさばきです(ロマ5:12、6:23)。神は人類を罪から救う救い主が生まれると約束されました(創3:15)。そしてアブラハムから救い主を生み出す民イスラエルを備えられました。時が満ち、神様はご自身の御子を救い主として遣わし、全人類の罪の身代わりに十字架にかけて、この方を信じる信仰を通して罪を赦される「救いの道」を開かれました。贖いとは、代価を払って救い出すことです。キリストの身代りによって、罪の赦しが与えられ、神の前に正しい者として受け入れられ、罪から自由にされるのです。この救いは、信仰を通して与えられる神の恵みです(1テモ1:15)。
《救いの完成:キリストによって一切のものが神と一つにされる(8-10)》
十字架の後主キリストは三日・・・目によみがえられました。復活により、悪魔の最大の武器である罪と死もキリストによって打ち砕かれました。キリストは、ご自身を信じるすべての人を救って下さる神です(ヨハ6:37)。神はこの恵みをあふれさせ、私たちに知らせて下さいました。十字架の救いは、すべての人に差し出されています。また、この途方もない救いを、私たちが理解できるように助けて下さいます。聖書・歴史・聖徒と共に働かれるご聖霊の証しです。この救いは、今も完成に向けて進んでいます。すべてのものが、キリストにあって一つにされます。こうして天国が完成する時、罪は去り共に喜び合います。「見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また、神ご自身が彼らとともにおられて、彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。」(黙21:3-4)
《救いの保証:天国を相続する保証として聖霊が与えられた(11-14)》
イエス様を信じる者への天国の約束は、入れていただくだけではありません。天国を自分の国として相続し、キリストと共に王として治めるのです。クリスチャンが地上で教会を築き主に仕えるのは、やがて天国で主に仕え治めるための準備でもあります(2テモ2:12)。私たちが神の国を相続していることをご聖霊が保証してくださいます(13-14)。見えない「証印」である聖霊は、私たちを「生ける神の宮」とし、キリストのものとされている事を証明して下さいます。また保証(=手付け)としてやがて完成する天国の祝福を先渡しして味あわせて下さっています。キリストに代わる助け主として、イエス様が各自にいつも共におられるように教え助け導いて下さいます。