2019年3月3日・・・信仰による義を受け継いだノア
信仰によって、ノアはまだ見ていない事柄について神から警告を受けたときに、恐れかしこんで家族の救いのために箱舟を造り、その信仰によって世を罪ありとし、信仰による義を受け継ぐ者となりました。ヘブル11:7(創世6-10章)
ノアは、目に見える状況でなく、神の約束にのみ従って生きた事によって、信仰による義を受け継ぎました。ノアの信仰の祝福を共に確かめましょう。
《彼は、主の警告と指示のことばを信じ従いました》
アダムとエバが罪を犯し、罪がその子孫に広がりました。主は、人口が増える程に悪が増大し止められない状況を見て、心を痛め、人類と地上の生きものを消し去ると決断します(創世6:11-13)。暴虐の渦巻く時代にあってノアは主と共に歩んでいました(創世6:8)。主はノアに、洪水のさばきを告げ、救いのために巨大な箱舟を造るよう命じます。途方もない命令でしたが彼は信じ実行します(創世6:22)。そして遂に完成した時に主は彼に、洪水が七日・・・後に始まる事を告げ、家族と動物たちを避難させました。主は、信じて従う者たちを守られました。
《家族と共に主に従う信仰を証しし、主を信じない「世」の罪を明らかにしました》
人々は洪水の警告を無視し生活を楽しんでいたため、洪水によって滅ぼされてしまいました。生き抜いたのはノアと彼の家族だけでした。こうして、主のことばを信じ従う者が正しく、主のことばを無視し逆う者が正しくない事が証明されました。主は再びある日・・・を定め、信仰によってさばきから救われるように呼びかけておられます。箱舟は、救い主キリストをあらかじめ示した形です(1ペテロ3:20-21)。ノアは労して救いの船を建造させましたが、キリストの場合は、主ご自身が犠牲を払って救いを用意されました。箱舟には限られた人しか乗れませんが、キリストの救いはすべての人のために用意され、ただ信じるだけでキリストの救いに与ることができます(ヨハネ3:16)。イエス様はさばきと救いの完成は、ノアの日のように人々が油断している時に盗人のように来る、と教えました(マタイ24:37)。
《信仰によって信仰による義を受け継ぎました》
聖書は、救いは信仰による、と一貫して告げています。アベルの犠牲が主に受け入れられたのも、エノクが生きたまま天国に入れられたのも信仰によってです。そしてノアは、悪が極まる時代にあっても、信仰によって救いの希望と約束を受け継ぐことができました。救い主の系図に加えられました。行ないや努力では義と認められません。戒めは行いの無力を悟られ信仰に導くためでした(ガラテヤ3:11,24)。人を罪に定め、また正しいと決めるのは、私たちではなく主ご自身であることを認めましょう。人は神なしで生きられず、神の方が正しいのですから(ローマ9:20)。キリストを信じる者は、「真理そのもの」を持っています(ヨハネ14:6)。私たちも、この真理と信仰を受け継ぎましょう。「私たちは、真理に逆らっては何もすることができませんが、真理のためならできます」(2コリント13:8)。