2019年3月10日・・・神の真実を信じる信仰
アブラハムは、すでにその年を過ぎた身であり、サラ自身も不妊の女であったのに、信仰によって、子をもうける力を得ました。彼が、約束してくださった方を真実な方と考えたからです。ヘブル11:11(8-12)
信仰の父アブラハムが主の召しに従って出発し、約束の地に寄留者として住み続けた信仰の証しを共に見てゆきましょう。
《主の召しを信じて出発しました(8)》
アブラハムは、メソポタミアの東、偶像の町ウルに住んでいました。主はその頃から、彼に語りかけていました(使徒7:2-3)。彼は父テラと共に、カナンをめざして出発し、その手前ハランで定住しました(創世11:31-32)。父テラが死んだ時、主はアブラハムを改めて召し(使徒7:4,創世12:1-3)、彼はどこに行くのか知らずに、ただ主の召しに従って出発しました(18)。信仰の父を呼ばれる彼も多くの挫折や失敗を経験します。しかしアブラハムのすばらしい所は、たとい失敗しても、主に従おうとする志を保ち続けた事です。私たちも忍耐をもって声をかけ導いて下さる主に従いましょう。主が守り励まして下さいます。
《寄留者として約束の地で天幕生活をしました(9)》
アブラハムは主に導かれてカナンに入りました。そこには民が住んでいて、取るに足りないよそ者として生きざるを得ませんでした。それでも彼は、「あなたとあなたの子孫にこの地を与える」と約束された主を信じて礼拝をささげました。彼は試練の中で信仰も力も強くされ、現地人たちも一目置く強大な者になってゆきます。またメルキゼデクから祝福を受けて、神の人として、彼の信仰が認められていました。その頃、主が今後の詳しい計画を告げます(創世15:13-16)。約束の地を得るのは、子孫が400年他国に寄留し奴隷として苦しんだ後帰って来る時です。それまでここにいるアモリ人の咎が満ちないからだ、と告げられました。主の計画を信じた彼は、自分の力や努力でこの地を所有せず、天幕生活を通しました(使徒7:5)。
《主の約束を信じ続ける信仰を証ししました(10-12)》
こうしてアブラハムは、主がこの地を与えると約束された事を信じ続けると共に、やがてその地が与えられるまで、寄留者として住み続けました。また彼は約束の子が長年与えられなくても、サラを通して息子が与えられる事を信じ続けました。当時の習慣である、側室によって子を得る手段を取らなかったのです。妻サラが重圧に屈して女奴隷に子を生ませましたがその子は約束の子ではありませんでした。そしてとうとう約束の通りに、祝福を受け継ぐ子イサクが、不妊で高齢の妻サラを通して与えられました。約束の地を目指して25年目のことでした。彼「堅い基礎の上に建てられた都」、主が約束され、主が与えて下さる都を待ち望んでいました。私たちもやがて、救い主キリストが約束された天の御国をいただきます(ピリ3:20)。この天地はその時にはなくなり、新しくされます。なくなる者ではなく、いつまでも残るものに望みを置いて歩みましょう(ヨハネ6:27,2コリント4:18)。地上の必要は主が豊かに満たして下さいます。