2019年4月28日・・・ヨセフの子らを祝福したヤコブ
信仰によって、ヤコブは死ぬときに、ヨセフの息子たちをそれぞれ祝福し、また自分の杖の上に寄りかかって礼拝しました。ヘブル11:21(創世記47:29-48:21)聖書に詳しく記されている彼の信仰の証しとしてこれだけを伝えます。そこに込められた信仰の価値は、どこにあるのでしょうか。
《試練続きであったヤコブの生涯》
兄の怒りを買った彼は、おじラバンのもとに逃れました。おじは、娘ラケルを求めるヤコブに姉のレアも押し付け、14年間ただ働きさせます。姉妹の妻たちと二人の側女のいる複雑な家庭でした。ようやくラケルに息子が生まれ喜びますが、彼女は二人目の出産時に命を落します。彼はラケルから生まれた最初の子、11番目の息子ヨセフを溺愛します。ヨセフが、自分が優位に立つ夢を見たと告げたことで、兄たちの敵意が募り、使いに来たヨセフを兄たちは捕えて奴隷に売り、父が彼に着せた上等の服を引き裂いて血をつけ、野で見つけたと持ち帰りました。ヤコブは獣に殺されたのだと泣き暮らしました。一方ヨセフはエジプトの高官に仕える事になりました。主が彼と共におられ彼は成功して幸せでしたが、主人の妻の誘惑を退けて恨みを買い、無実の罪で投獄されました。そこでも主は共におられました。ファラオが見た不吉な夢が7年間の豊作と7年間の飢饉の予告だと解き明かした功績で、エジプトの支配者に引き上げられました。豊作時に穀物を蓄えたエジプトは飢饉にも守られ、諸国はエジプトに食料を求めに来ました。ヤコブの息子たちも来てヨセフと再会し、兄たちは夢の通りヨセフに平伏しました。兄たちは心を入れ変えヨセフと和解し、ヨセフは父の一族を呼び寄せました。