2019年5月5日・・・主の約束の成就を証して生を全うする
信仰によって、ヨセフは臨終のときに、イスラエルの子らの脱出について語り、自分の遺骸について指示を与えました。ヘブル11:22ヤコブの11番目の息子ヨセフは、生涯を通し救い主を証ししている人物です。彼の信仰の歩みと総決算を通して、信仰の幸いを共に確かめましょう。
《愛された息子、試練の中で練られ救いをもたらしました》
前回伝えたようにヤコブはヨセフ溺愛します。兄たちはヨセフを殺そうと機会を狙います。家から遠くにいた時、彼らはヨセフを捕えて奴隷に売り、彼の長服を引き裂いて血をつけ、野で見つけたと父に示します。ヤコブは泣き暮らしました。ヨセフはエジプトの高官に奴隷にされましたが、主が共におられ成功させて下さいました。濡れ衣で投獄されますが、牢獄でも主が彼と共にいて成功し、牢獄の全部を任せられるようになりました。その後ファラオは夢を見ました。誰も解き明かせなかった夢をヨセフが解き明かし、7年の豊作の後の7年の飢饉に備えさせました。全地に厳しい飢饉が臨みますがエジプトには豊かな蓄えがありました。諸国からエジプトに食料を買いに暮る人々の中に兄たちがいました。ヨセフは自分に気付かない兄たちに疑いをかけ、厳しく接します。兄たちは自分たちの悪を主が罰しているのだと話し合いました。ヨセフは、兄シメオンを人質にして、末の弟を連れて来るよう厳命して食料を持たせて送り返します。しかし次に買いに来る時に困らないように代金の銀を袋に戻しておきました。再び食料を買いに行く時に、4番目の息子ユダが保証人となって父を説得し、末の弟ベニヤミンを連れて行きます。ヨセフは、兄弟全員との再会を果たし歓迎して送り返しますが、ベニヤミンに盗難の濡れ衣を着せて連れ戻し、ベニヤミンだけを留め置き、残りは解放すると告げました。するとユダは父を再び絶望させる事はできないと、自ら身代りを申し出ました。兄たちの真実を見て彼は自分の素性を明かしました(創45:2-9)。そして家族を呼び寄せ再会を果たし、ヤコブも非常に喜びました。彼は父が死ぬと、遺言の通りにカナンに葬り、復讐を恐れる兄たちに優しく語り、安心させました(創世50:19-21)。