2019年5月19日・・・あなたは生ける神の子キリストです
そこで、わたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません。マタイ16:18(16-21)
キリストの教会設立の宣言を通して改めて、教会の土台を確かめましょう。
《イエスを神の御子・救い主と信じる信仰によって教会は築かれます(13-16)》
弟子たちは、バプテスマのヨハネの預言を信じ、またイエス様の証しを聞き、この方こそ約束の救い主キリストだと信じて従ってきました(ヨハネ1:15、26-2、36-37、41,45)。イエス様は弟子たちから12人を選び、御自身の証人となるため傍らに連れて訓練しました。権威ある教えと無数の奇蹟により大勢が押し寄せ、預言者の一人、エリヤやバプテスマのヨハネの再来だと呼び、評価はまちまちでした。しかし使徒たちは、この方が救い主であるだけでなく、神の御子(神のひとり子である神)と信じ、告白しました。《この信仰の告白は、神が示して与えられた恵みです(17)》
この告白を聞いて、イエス様は、ペテロを祝福し「このことをあなたに明らかにしたのは血肉ではなく、天におられるわたしの父です」と告げました。イエス様は、見かけは同じ人間、貧しい家で苦労して育った方です。しかしこの方こそ、創造の前から神と共におられたひとり子の神でした。それは、聖書の預言に示されていました(イザヤ7:14,9:6,52:7)。どんなにすばらしい人でも近付くと「やはり普通の人だ」ったと判ります。欠点のない人はいません。しかしイエス様については、近づく程にあまりのきよさに驚かされます(ルカ5:8)、この方が神の御子だと弟子たちが告白できたのは、主御自身が示されたからです。イエスを神の御子と信じる信仰は主が与えて下さるものです(1コリ12:3)。《この信仰の土台の上に、主は教会を築き、救いの福音を委ねました(18-21)》
「教会」ということばは、呼び集められた民の集いや組織、旧約では、神がイスラエルの民を御前に集めた集会を指していました。しかし当時イスラエルの民は各地に散り、ユダヤではローマの支配下でした。救い主はダビデ王の再来として、神の民を救い出して集め、永遠の王として平和をもたらし、永遠の大祭司として主の祝福をもたらす、と預言されていました。イエス様は、この信仰の告白の上に御自身の教会を建て、罪と死に打ち勝つ権威を与え、天国の鍵を与えます。主は、この告白をまだ秘めているよう命じました。これから御自身が、全人類の罪の身代りに十字架で死なれ、復活して救いをもたらす使命を果たすからです。十字架と復活こそ救い主の証明であり、十字架と復活の福音こそ教会が預かる天国の鍵です。しかし、せっかくほめられたペテロは、それを理解せず、主に叱責されました。十字架の真理はそれが実現し、神に示されなければ、理解できない真理です。そして神はそれを求める者に示し、信じさせて下さいます。またこれこそ最も大切な真理、救いをもたらす神の力です(1コリ1:18,21)。キリストの十字架と復活による救い、それを信じ告白する信仰によって教会は築かれました。私たちは、神に導かれて集められ、一つにされ、十字架と復活の福音を委ねられています。教会はキリストのからだであり、すべてを満たすキリストが満ちている所です(エペソ1:23)。