2019年6月9日・・・イスラエル人をかくまったラハブの信仰
信仰によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な者たちと一緒に滅びずにすみました。ヘブル11:31
エリコに住んでいた一人の遊女が、イスラエルの偵察隊を受け入れたゆえに滅びを免れ、生き抜きます。この女性ラハブの信仰を共に確かめましょう。
《滅びの危険を認め、救いの道を追い求めました(ヨシ2:1-7)》
彼女は、旅人を迎えて快楽を提供する働きをしていましたが、自分の家を持ち、家族との関係も保って生活していました。家は、エリコの二重の城壁の上に建て込まれていました。彼女は、周囲の情勢を宿泊客を通して知ることができました。イスラエルの神・主は、強大な帝国エジプトを降参させて民を脱出しました。荒野を40年の放浪があっても生き延び、ヨルダン川東岸の強大な王国を打ち破って、西岸に向かってきました。エリコの人々はイスラエルを恐れていました。彼女は、自分たちが生き延びるために、イスラエルの民に投降するしかないと考えました。客の中に、イスラエルの偵察隊2人がやって来たことに彼女は気付きました。エリコの王が遣わした追手が、偵察隊を捕えようと自分の家に近づく時、彼女は二人を屋上に積んであった亜麻の茎の下に隠れさせました。彼女はしらを切り、二人を匿います。ラハブの信仰は、目前の迫っている神のさばきを認め、救われるために行動する信仰です。私たちは、罪のために死と神のさばきを逃れられません(9:27)。この現実にどう備える必要があります。
《主の民の側につき、約束を信じて従いました(ヨシ2:8-21)》
ラハブは、匿った二人に、出エジプト、紅海を渡った奇蹟、ヨルダン対岸の二つの王国を征服した事を聞き、自分たちが天地の神とイスラエルを恐れて震えおののいていると告げました。そして自分がイスラエルの側に付き、危険を冒して匿まった誠意に応えて、自分たち家族を滅亡から救ってほしいと懇願しました。彼女は、二人を窓から吊り降ろして脱出させ、二人が告げた命令----通報しない・窓に赤いひもを結びつける・家族と共に家の中に留まる----を守ると誓いました。彼女の信仰は、神の民に救いを求め、約束を信じる信仰でした。私たちには、キリストの救いの福音が与えられています(ヨハネ3:16-17)。これを信じて主に頼る事が救いの唯一の道です。
《生かされて救い主の家系に入れられる祝福をいただきました》
彼女は信仰によってこの誓いを守ります。イスラエルの民は偵察隊の報告を聞き、勝利を確信します。イスラエルは、主が堰き止めたヨルダン川を渡り、周辺の住民は恐れおののきました。前回30節で見てきたように、イスラエルの兵士たちは、神の箱と共に、六日・・・間エリコの町の周囲を行進し、7日目に、7周回ってときの声を上げるとエリコの城壁は崩れ落ち、エリコは忽ち陥落しました。偵察隊の報告どおり、ヨシュアはエリコを攻撃する時、ラハブと家族を保護して助けました。ラハブは神の民に加えられ、イスラエル人と結婚し、救い主の家系に入れられます(ヨシ6:25,マタ1:5)。ラハブは、主の民を通して、主の約束を信じる信仰を通して、神の民に加えられて、自分と家族に救いをもたらしました。私たちにも同じ信仰による約束が与えられています(使徒16:31)。