2019年6月23日・・・信仰による勝利の証人たち
これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても語れば、時間が足りないでしょう。ヘブル11:32(32-34)信仰がどんなに力ある働きをするのか、この個所を通して確かめましょう。
《イスラエルを救い祝福に導いた信仰の勇者たち》
まず、イスラエルに救いをもたらした士師たちの名を挙げます(1サム12:10-11)。バラクは、主が女預言者を通して告げた命令を信じ、仲間を率いてカナン王国の強大な軍勢に勝利しました。ギデオンは、末子で臆病でしたが、主を求め励まされて300人の兵士でミディアンの大軍に勝利しました。エフタは、遊女の子だからと家を追い出されましたが、アンモン人が攻めて来た時に、勇士として立ち向かいイスラエルを救いました。サムソンはイスラエルがペリシテに支配されている中、単身戦いを挑み孤高の戦いをしました。女性の誘惑に屈し捕えられましたが、命を犠牲にして一矢を報いました。ダビデは、少年時代に信仰によって代表戦士ゴリアテに勝利し、サウル王の迫害を受けても忍耐し善をもって悪に勝利し、イスラエルの黄金時代を築きました。預言者サムエルは、不信仰により神の箱が奪われてしまった時代に、国中を巡回して主のみことばを伝え、民のためにとりなしました。こうして民はみことばを学び信仰を呼び覚ましました。他の預言者たちも、迫害を受けながらも罪の宣告、悔い改めの呼びかけ、救い主の約束を語って信仰の灯を守りました。《彼らは信仰によって困難に耐え、偉大な働きを成し遂げた(33-34)》
彼ら信仰の勇者たちが、その信仰により「国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを手に入れ」ました。主が与えると約束されたカナンの地へと、モーセに率いられてエジプトを脱し、荒野を旅し、ヨルダン東岸を占領しました。ヨシュアに率いられてカナンの地を攻め取り、ダビデ王の時代に支配を広げ確立しました。その後困難な時代を迎えますが、ダニエル書にあるように獅子の口を塞ぎ、火の勢いを消し、エリヤやエレミヤのように敵の剣から逃れ、多くの信仰者は弱い者でしたが主によって強くされました。そして信仰によって勇士となり、敵を敗走させたのです。《私たちも同じ信仰によって勇士とされる》
信仰によって強くされた事は、教会の歴史においても顕著でした。無学で普通の人であった使徒たち12人が、世界を変えました(使徒4:13)。パウロは、弱さの内にキリストの力をあらわしました(2コリ12:9)。その後も、教会は迫害の中で信徒を増やし、世界に広がり続けています。聖書の約束のことばは、揺るぎません、真実です、必ず成就します。「私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです」(ピリピ4:13)。「この方に信頼する者は、だれも失望させられることがない」(ローマ10:11)。信仰とは、神が無力な自分を通して、偉大な事を成されると信じる事です。主は私たちの信仰を通して祝福と勝利を与えて下さいます。「これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を得るためです。世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました」(ヨハネ16:33)。