2019年6月30日・・・迫害を忍んだ信仰者たちの証し
これらの人たちはみな、その信仰によって称賛されましたが、約束されたものを手に入れることはありませんでした。神は私たちのために、もっとすぐれたものを用意しておられたので、私たちを抜きにして、彼らが完全な者とされることはなかったのです。ヘブル11:39-40(35-40)
旧約の信仰者の証しを記す個所の最後の部分です。信仰は、どんな祝福をもたらすか、共に確かめましょう。
《女たちは死んだ息子を返されました(35a)》
ツァレファテのやもめ(1列王17:8-24)は、日・・・照りで食料が尽き、息子と共に最後のパンを食して死のうとしていた時、預言者エリヤが遣わされ必要を満たされました。彼女の息子は重病で死にますが、エリヤの祈りによって息子は生き返りました。シュネムの女(2列王4:8-37)は、預言者エリシャをもてなし続けた女性は、来年男の子を抱く告げられ、その通りになりました。しかし大きくなった彼は頭痛を訴え死にました。エリシャは家を訪ね、祈って男の子を生き返らせ、彼女に返しました。彼女たちは、死別の悲しみの中で、預言者を通してもたらされる主の御力を信じ、その信仰を通して主のみわざをなされました。主は御自身を信じる信仰を通して救いのみわざをなし、栄光をあらわして下さいます。
《他の人たちは迫害や困難を受けそれを忍びました(36b-38)》
次に地上において報いよりも苦難を受けた信仰者たちの証しを伝えます。王妃イゼベルは、多くの預言者たちを殺し捕え、エリヤも王妃からいのちを狙われました。イザヤは、石ののこぎりで引かれた、と伝えられています。エレミヤは捕えられ、殺されそうになりました。キリストは、ユダヤ人たちが主を信じ仕える信仰者を迫害したと証ししています(ルカ11:51,13:34)。以降、捕囚と帰還、また列強の争いに巻き込まれる中での苦しみが続きました。聖徒たちは、支配者によって偶像を拝むように強要され拷問や死刑、追放の苦難を受けながら忠実に信仰を守りました。
《信仰の先輩たちは、私たちと共に完成されます(39-40)》
彼らが苦難を甘受した理由は、「もっとすぐれたよみがえりを得るため」でした。地上で死んで生き返ったとしても来る死は避けられませが、主は信じる人に、永遠のいのち・永遠の御国を約束されました。「アブラハム、イサク、ヤコブの神」という呼び名は、神が彼らと共にいつまでも生きる、という意味です(マタイ22:32、ヘブル11:16)。旧約の信仰者たちは、その信仰を主に認められ称賛されましたが、約束された永遠の御国に入る事はできませんでした(1ペテロ1:10-12)。しかしそれは、キリストの救いをいただく私たちと共に、彼らもキリストによって救いの完成に至るためです。約束の救い主キリストによってすべての者が、主のもとに一つに集められ完成します(エペソ1:10)。主の約束された救いと御国を受け継ぐのは、信仰によります。今私たちには、キリストの十字架の救いがはっきり示されました。古の聖徒たちに倣い、私たちも主を信じ忠実に主に従いましょう(2テモテ4:7-8)。