2019年8月11日・・・恵みの内に守られるように
だれも神の恵みから落ちないように、また、苦い根が生え出て悩ませたり、これによって多くの人が汚されたりしないように、気をつけなさい。
ヘブル12:15(14-17)
私たちの健やかさを損なう悪いものから守られるように教えている箇所を共に見てゆきましょう。
《平和と聖さを追求する中で私たちは守られる(14)》
平和をつくる者は幸い、と主は教えられました(マタイ5:9、参:ローマ12:18)。世の人は、神のものとされた聖徒たちを憎むでしょう。しかし主を信じる者は世を愛して仕えられたキリストに従って愛によって平和を保ち、平和を築く事を求めます。また主は、心がきよい者は神を見る、と教えられました(マタ5:8)。これが主のみこころです(1テサ4:3l,1ペテ1:15-16)。最善のものを追求する事が、誘惑に勝利する一番の道です。主と主の祝福を追求し楽しむ時、誘惑は逃げてゆきます。主を見、知る事は、私たちにとって一番すばらしい事です。主はすべての良いものの創造者であり源です。主のもとに知恵と知識の宝がすべて隠されています(コロ2:3)。主は私たちを愛と平安で満たし、願いをかなえて下さいます(詩37:4他)。
《恵みに留まって苦い根が広がらないようにする(15)》
せっかく救いの恵みと回復の恵みをいただいたのに、再び罪の誘惑に陥って、恵みを損ってはなりません(2コリ6:1、ガラ5:7)。喜びの感情だけに頼っていたら、やがて色褪せ、信仰が後退してしまいます。主は信仰を成長させ強める道を主は用意しておられます。霊の糧を得、信仰に自制、忍耐、敬虔、兄弟愛、愛を加えてゆくことで、役立つ者となり、実を結んでゆきます。こうしてつまずきから守られます。また苦い根が生え出ないようにと記者は戒めます。疑いや、つぶやき、ねたみの思いが秘かに生じ、表面に現われる時には、毒素が内深く入り込んでいます。そして愛や、希望や、忍耐を失なわせ、祝福を見えなくさせ、祝福を受けられなくします。不満は悪い根となって、自分や周囲を汚してしまいます。疑いや悪い思いが出たら、主に前に持ち出してきよめていただきましょう。
《地上の欲をしりぞけ、永遠の祝福を大切にする(16-17)》
対照的な双子のエサウとヤコブは、どちらも不完全で粗野でした。そして長子エサウは主の祝福について無頓着、弟ヤコブは、主の祝福を追い求めていました。エサウは長子の祝福を軽んじ、一杯の食物と引き換えにヤコブに売り渡しました(創25:29-34)。それから後、父イサクはエサウを祝福しようとしました。しかし母リベカとヤコブはイサクを騙してヤコブを祝福させようとし、主はその策略を成功させました。主の祝福を蔑んだエサウは泣いて訴えても、取り戻せませんでした(創27:33-40)。主の祝福を第一に求めましょう。富や快楽と、神や主の祝福とを、同時に宝とはできません(マタ6:19-33)。主を第一に求める信仰の決断は必ず報いられます(ロマ8:32、2コリ9:8)。世界には、神の恵みを遮り損うものが満ちています。だからこそ、私たちは主と主に喜ばれるものを追い求めましょう。それこそが、私たちが誘惑から守られて実を結ぶ道です(詩34:8)。