2019年9月1日・・・兄弟愛をいつも持っていなさい
兄弟愛をいつも持っていなさい。旅人をもてなすことを忘れてはいけません。・・・牢につながれている人々を、・・・思いやりなさい。ヘブル13:1-3
キリストを信じて救われた者として、どのように生きるかを教える部分の前半、兄弟愛、もてなし、牢を見舞うの三つの勧めです。
《兄弟愛をいつも持つ(1)》
記者は兄弟愛を「いつも持っていなさい」と、持ち続ける事が大切だと教えています。ヨハネ15:9-14にあるように、キリストは私たちを友とし、私たちのために御自身のいのちを犠牲にされました。御自身が模範を示して互いに足を洗いなさい、互いに愛し合いなさい、と命じました。キリストの犠牲によって、私たちは愛が分かりました。この愛を、ことばや口先だけでなく、行ないと真実をもって兄弟愛を実践する事によってキリストの愛の内に留まることができます(1ヨハネ3:11-20)。その結果自分が真理・キリストに属している事を確信し、平安をいただきます。足りなさに心を責められることもありますが、実践しようと願う者を神は実践できるよう成長させてくださいます。これが救いの確信を得、成長していく道です。
《旅人をもてなすことを続ける(2)》
「もてなし」は、旅をする奉仕者や兄姉に宿や食卓を提供する奉仕です。当時、宿泊施設は粗悪でしたので、一般にも旅人をもてなすことは重要な善行、愛の実践とされていました。特に迫害が厳しくなった時代においては、同労者をもてなし宿を提供する事は、重要な働きだったのです(1テモテ3:2)。昔アブラハムは主と御使いを、それとは知らずにもてなして、祝福を受けたように、もてなしは思いがけない交わりの祝福となります。時には、厚遇を得ようと宿を求める不謹慎な偽教師・偽兄弟にだまされる事もありましたが、それでも愛をもってもてなす事をやめないように、聖書は勧めます。今日・・・でも、遠方から来る宣教師や伝道者や兄弟姉妹を、あたたかく迎えて、信仰を励まし合い、祈りの必要や祈りの実を知ることはすばらしい事です。また教会同士の交わり、諸教会合同の集会の主催奉仕に与る事も幸いなもてなしです。こうして、私たちはもてなしを通して、主のために働く同労者となれるのです(3ヨハネ8)。
《投獄された者を思いやる(3)》
困難の中にある兄姉を自分も同じ経験をしている気持ちで思いやりなさい、と命じます。それはキリストがまずなさった事です(ピリピ2:5-8)。主は、罪に支配されていた私たちのため、天の位を捨てて来て下さいました。重荷を共に負って歩み、私たちが罪から救われるために、御自身を十字架で犠牲にされました。その思いをもって私たちは、苦難の中にある兄姉を訪ね、仕え、励まそうと勧めます。クリスチャンの同情は、主によって一つ体に結びつけられた、いのちを共にする者の同情です(1コリ12:26)試練の中にある兄姉を訪問する、手紙を書く、電話やメールでコンタクトを取る、なによりその方のために祈る事によって、私たちは、同情を実践することができます。主は、私たちが兄姉になしたことを御自身に成した事と覚えて報いて下さいます。私たち一人一人は、主のものとされているからです。