2019年11月17日・・・救いのすばらしさ
私は、キリスト・イエスにあってあなたがたに与えられた神の恵みのゆえに、あなたがたのことをいつも私の神に感謝しています。あなたがたはすべての点で、あらゆることばとあらゆる知識において、キリストにあって豊かな者とされました。1コリント1:4-5(1-9)
冒頭のこの箇所は、あいさつと称賛です。どんなに困難や問題があっても救いのすばらしさは変わらず、神の恵みと助けによってそれを乗り越えることができます。そのことを確信としましょう。
《使徒から聖徒として召された聖徒に恵みを(1-3)》
この手紙の差し出し人は、使徒として召されたパウロ、彼は困難の中で風紀の乱れたコリントの町に1年半留まって福音を伝え教会を築くために労しました。そしてコリントの会堂司であったと思われる伝道者ソステネです(使徒18:12-17)。宛て先は「コリントにある神の教会」、各地にあるすべての教会が同じ主キリストを信じ、呼び求めてよって救われ、神の聖徒とされています。キリストはすべての人、すべての聖徒の主です。なぜならキリストは、すべての人のために十字架で罪の贖いを成し遂げ、父なる神から一切の権威を与えられたからです。この教会にも、恵みと平安があるようにとパウロたちは祈ります。恵みは、惜しみなく祝福を与えようとしておられる神から、私たちが信仰をもっていただく祝福です。恐れのない平安は、キリストによって罪が赦され、どんな試練と困難の中でも守られ、すべてを最善に導びかれるからです。《注がれた恵みの故に主にあって感謝できる(4-9)》
この手紙は、コリント教会の抱える様々の問題の対処のために書き送られました。分裂・分派、不品行、審き合い、愛餐での差別、賜物をめぐる争い、福音の核心である復活の否定、の問題を解決するために、パウロは書き送りますが、問題は解決には程遠い状況でした。しかし、教会に注がれた恵みのゆえに、彼はこの教会に信頼と期待を置いて感謝しています(4)。神の恵みは、教会を貶める様々な問題に勝利し、教会を栄光の姿に変えて下さることを彼は確信していたからです。キリストを信じ知った故に、ことばと知恵において「キリストにあって豊かな者とされ」ました。救いの結果、キリストが必要の全てを満たして下さり、キリストの再臨を待ち望むようになっていました。主は、聖徒を傷のない完全なものへと完成して下さいます。この神が私たちを救いに召し、御子キリストとの交わり(=幸いな結びつき)に入れて下さいました。そしてどんな、試練や苦難の中でも私たちを守り、勝利させて下さいます(ローマ8:38-39)。(2コリント7:4)「私には、あなたがたに対する大きな確信があり、あなたがたについて大きな誇りがあります。私は慰めに満たされ、どんな苦難にあっても喜びに満ちあふれています」。主はクリスチャンに約束しています。主はご自身を信頼する私たちをは失望させられることがありません。また主にあって兄姉を信頼する者は失望させられることがなく、また自分も、主にある仲間を失望させることがないように主が守り導いて下さるのです。