2019年12月22日・・・救い主がお生まれになりました
今日・・・ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。ルカ2:11(1-19)
世界の片隅で起こったキリストの誕生は、西暦の元年、歴史を二分する重大な出来事でした。キリストの誕生を通して、神が私たちに告げておられることを確かめましょう。
《神は歴史を支配し、預言の通り救い主を誕生させました(1-7)》
ローマ帝国初代の皇帝アウグストが全国に徴税のための住民登録を命じました。救い主が預言の通り(ミカ5:2)に、ユダヤのベツレヘムで誕生するために、神は世界の支配者をも用いました。ダビデの家系のヨセフは、勅令に従い身重のマリアを伴ってダビデの町ベツレヘムに向かいます。町は登録のために来た人々でいっぱいなため、滞在中にマリヤは出産の日・・・を迎えます。救い主は家畜小屋で誕生し、飼葉おけに寝かされました。人々から顧みられない平凡な貧しい者として誕生するとの預言が成就しました(イザヤ53:1-2)。こうして神の御子は、私たちが仕えるべき方なのに、誕生の時から人々に仕える立場の者として誕生されました。救い主イエス様の卑しい出生は、この方が神の御子・救い主である事の証拠です。
《神は野の羊飼いに救い主の誕生の知らせを最初に告げました(8-14)》
ベツレヘムの野で羊飼いたちが野宿をしながら羊の群れの夜番をしていました。家畜の世話をする彼らは、安息日・・・(土曜)に礼拝を献げ聖書を学ぶことができませんでした。人々は彼らを「地の民」と見下していました。しかし主は彼らの心を見ておられ、救い主が誕生してすぐに、御使いを遣わしてこの出来事を知らせました。神は御自分の民を顧み、ついに約束の救い主が来られたと。御使いはさらに、彼らが救い主を見つけて会うことができる、と告げました。その子が救い主である証拠は、今日生まれ布にくるまって飼葉桶で寝ている乳児だということです。そして御使いと共におびただしい天の軍勢が神を賛美しました。神の栄光があらわされ、地上に平和がもたらされます。神は、最も低く貧しい人たちを顧みました。主はすべての人を顧み、救おうとしておられます(マタイ11:28)。
《彼らはすぐに神の知らせを確かめに行き人々に証しました(15-19)》
御使いが去った時、羊飼いたちは、ベツレヘムの町に行き、主が知らせて下さった出来事を見届けようと、急いて出かけ、救い主を探します。夜中でしたが家々を尋ね回り、御使いが告げた通り、見つける事ができました。私たちも、主のことばに励まされて求める時に、必ず救い主を見出せます(マタイ7:7)。彼らは自分たちに成された主のみわざを、両親や集まった人々に伝え、聞いた人々は驚きました。この知らせは旅先の困難の中で救い主を生んだマリヤとヨセフを励ましたでしょう。私たちも救い主について語られるのを聞いたら、それが本当かどうか共に確かめましょう。本当だと分かったら、このすばらしい喜びの知らせ(福音)を周囲に伝えましょう。こうして神の救いが広まります。