2020年1月26日・・・成長させて下さる神が第一
ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。1コリント3:7(1-9)
ここまでパウロは、分裂を乗り越えて平和を築くために、イエス様を信じた者には、人の知恵を超えた神の知恵と心が与えられていること、そしてそれを理解するために聖霊によってキリストの心が与えられていることを示しました。そしてこの祝福を生かして実を結ぶための自覚すべきことを伝えます。
《幼子から大人に成長することが必要です(1-4)》
聖書は人の状態を三つに区別して教えます。第一は、新生していない人です。人はみな、神との生きた結びつきを失なった状態で生まれてきます。ですから真の神と神のことばり理解することができません(ヨハネ3:3,1コリント2:14)。しかしキリストを信じる時に、だれでも救われて新しくされる神を知る者とされます(2コリント5:17)。第二に、肉に属するクリスチャンです。コリント教会の人々のような、新しく生まれてもまだ成長前の、キリストにある幼子です。キリストにある人格が未成熟で、ねたみや争いを克服できないでいます。クリスチャンに期待される愛や寛容や忍耐を、まだ望めない状態です。第三に、御霊に属するクリスチャンです。キリストに似るように成長し、周囲に平和を広げることができます。イエス様は、山上の説教の冒頭で、自身の国民の幸いを証ししています(マタイ5:3-11)。
《大切なのは人ではなく成長させて下さる神です(5-8)》
コリント教会は、ひいきする指導者によって分裂していました(1:12-13)。パウロは彼らが持ち上げていた指導者たちも、人間にすぎないと指摘します(5)。どの伝道者も、信仰を伝えるためにキリストが用いられた奉仕者であって、優劣を競う立場にはなく、優っているのは主であるキリストだけだと。主は、伝道者たちに、それぞれ賜物と働きを与えました。コリント教会においては、パウロがみことばの種を蒔き、アポロがみことばの水をやる働きをしました。しかし、大切なのは成長させてくださる神でです。パウロもアポロも神のために一致して教会建設のために働いた。そしてそれぞれの労苦に主が報酬を与えられた。私たちは神のしもべであり、伝道者も牧師も、教会が指導を任せた一人の信徒に過ぎません。教会の創設者・支配者・指導者は、キリストただお一人です。
《信じた者は、神の畑・神の建物です(9)》
教会のかしらはキリストただ一人です(エペソ1:22,5:23)。伝道者を含め、教会のメンバーは、神に召され神のために働く同労者であって、誰が偉いとかいうことはありません。聖徒は神の畑です。神は農夫として私たちの心を耕し、みことばの種を蒔きます。そしてみことばが成長して、私たちの内に実を結ばせるのです(ガラテヤ5:22-23)。また、聖徒は神の建物です(1コリント3:36,エペソ2:22)。私たちは救われて、バプテスマを受けて神の神殿である教会に築き上げられて成長するのです(1ペテロ2:5)。「教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです」(エペソ1:23)。良い心でみことばを受け入れて多くの実を結びましょう(マタイ12:23)。