2020年5月24日・・・主の守りと祝福の内に歩む決断
私がこう言うのは、あなたがた自身の益のためです。あなたがたを束縛しようとしているのではありません。むしろ、あなたがたが品位ある生活を送って、ひたすら主に奉仕できるようになるためです。1コリント7:35(25-35)
使徒は、生涯を左右する重大な決断である結婚について、危急の時である事を配慮しつつ指導しています。その原則は、結婚のみならず、困難な状況において私たちが大切な進路をどのように決めるかにもつながるものです。
《判断は、聖書の原則に則った上で各自に委ねられています(25-27)》
結婚は神が定めた祝された関係で通常ならば大賛成すべきことです。しかし危機が迫っている状況ならば、未婚の人は、独身の状態に留まるのが良い、とパウロは意見を述べました。しかし既に結婚しているならば、夫婦関係を危険な時代だから、解消しようとしてはいけない、と主にある命令を伝えました。これらの教えに貫かれているのは、人の思いではなく「主のみこころを求めて決断しなさい」ということです。各自主から与えられた賜物や導きは異なっています。大切なのは、聖書の原則に立った上で、各自主に喜ばれる決断をできるように祈り求め、いただいた答えに従うことです。主は平安を与え、双方に一致を与え、周囲の賛成を与え、具体的に道を開いて下さいます。そしてみことばにより確信を与えて進ませます。
《この世の事より永遠に関わる事の方を大切にすべきです(28-31)》
危急の場合であっても、結婚は罪ではなく祝福です。こんな状況なのにというプレッシャーや、苦労させたくないと反対に遭うでしょう。こんな大変な時なのに、恋愛や結婚にかまけて良いのか?という批判や自粛のプレッシャーがあるでしょう。それでも神様が進みなさいと言っておられるならば、罪ではありません。。疑いがあり平安がないのに押し通すならば罪になるのです(ローマ14:23)。同時に、困難を経験する覚悟も必要です。また世のもの、見えるものに関わり過ぎて、永遠に関わる事柄を疎かにしてはなりません。私たちは地上の事柄にもちろん誠実に関わりましょう。しかし世のもので心がいっぱいになって、もっと大切な永遠の事を忘れてしまうことがないようにしましょう。イエス様は「自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。・・・天に宝を蓄えなさい」と教えられました(マタイ6:19-21)。
《主に喜ばれることを第一にする事が益となります(32-35)》
困難の時に、自分の願いを実現するのは「今しかない」と思いつめがちです。それで悩むのですが、聖書の教えは一貫しています。「神の国と神の義を第一に、他の必要はそれに添えて与えられる」のです(マタイ6:33)。独身ならば、喜ばれることに集中できます。そして主を第一にするならば、日・・・々の必要、また自分の願いも添えて満たされます。結婚したならば、伴侶や家族を喜ばせるために、自分の思うように主に仕えられなくなるでしょう。しかし、主にあって家族を大切にすることで、家族の真の必要に答えることができます。聖書は、私たちを束縛しようとしていません。むしろ「品位のある生活」を送って、第一の事である主に仕える事に集中できるため、それによって益を得させるためです。その品位は、13:4-7にある神の愛の賜物による実です(2コリント4:17)。