2020年6月7日・・・祈り、御霊に満たされ、証し始める
すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。使徒2:4(1-21)
主が教会に力を与えて導いて下さった出来事を確認し、主の恵みに立ってキリストの救いを証しする者とされましょう。
《約束の聖霊が集まっていた各自に留まりました(1-3)》
この日・・・に至るまでの経緯はこうです。主イエス・キリストは、あらかじめ告げておられたように捕えられ死刑に定められました。主は十字架で、私たちの罪のためにご自分のいのちをささげられ、葬られました。三日目の朝、約束の通りに死者の中からよみがえり、40日間に弟子たちに何度も現われ、ご自身が生きておられることを彼らに示し、これからのために教えと訓練を与えました(1:4,8)。主はそれから、弟子たちが見ている前で天に昇られました。弟子たちはエルサレムに帰り、集まって心を合わせて祈って待ちました(1:14-15)。こうして、困難があっても主のことばに従って集まり続けた弟子たち全員に、約束の聖霊が臨みました(1:8)。
《全員が聖霊に満たされて神のみわざを宣べ伝えました(4-11)》
宣教は、教会全員の働きによって始まりました(2:4)。聖霊は主を信じ待ち望んでいた全員に与えられ、全員がキリストの証人とされました。宣教は一部の人だけでなく全員に与えられた使命です。聖霊は留まりました。一時ではなく私たちは生涯かけて共に宣教の働きに(キリストを証しし伝える働き)を担い続けます。聖霊が語らせるままに、彼らは他国のいろいろなことばで証ししました。私たちを導いて、相手一人一人に合わせて語らせて下せて下さるのです(マタイ10:20,ヨハネ15:26)。聞いた人々は、どうして自分たちが話す外国語で語りかけることができたのか、と驚きました。これは、全世界の人々に福音を伝えて弟子とせよ、との主の命令を教会が担うため、確信と励ましを与える奇蹟でした(マタイ28:19)。この奇蹟は今は静かな形で続いています。主は私たちに志しと賜物を与え、外国に福音を伝える重荷と訓練を通して、みことばを世界に広めています。
《人々に、ここに神の救いがあると伝えることができました(12-21)》
驚いた人々の中には、酒に酔っているのだと本気で受け止めない人がいました。今日・・・も同じです。しかしペテロは11人の使徒たちと共に立って、議論していた人々に大声で語りかけました。私たちは酔っているのではない、これは預言者ヨエルによって語られた預言の成就である、と(参:ヨエル2:28-32)。聖霊は旧約時代には、特別の使命を受けた人に一時的に与えられただけでした。しかし主は預言の通り、キリストの救いによって、信じるすべての人に聖霊を注がれます。信じるすべての人が救われるためです。十字架の身代りを信じて罪を赦され、キリストに結びつけられて新しく生まれ、永遠のいのちを持つ者になることです。こうして各自が聖霊に満たされて、キリストを伝えるためです。キリストの救いを全世界に伝える宣教の働きは、教会から始まりました。今もそうです。