2020年7月26日・・・福音の恵みをともに受けるため
私は福音のためにあらゆることをしています。私も福音の恵みをともに受ける者となるためです。1コリント9:23(19-23)
パウロは自身の働きの証しを通して、キリストを信じる救いが真の自由を与えどんなにすばらしい自由を与えるかを伝えています。
《誰に対しても自由と言える幸い(19a)》
自由にできると言っても、私たちは様々なものに支配されています。全能で義なる神はどうでしょうか。大変で辛いことであっても、私たち人間のことを考えて行動して下さいます。聖書が教えている自由は、このような自由です。正しい判断をし、責任をもって行動できること、これが自由です。しかし、人は罪の奴隷です(ヨハネ8:34,マルコ7:21-23)。親は正しく生きるように教えますが、親から罪の性質を受け継いで生まれます。しかし、キリストを信じる者は、罪を赦されるだけでなく、罪の支配から解放して真の自由を与えて下さいます(ヨハネ8:36,1ヨハネ3:9)。その自由は、何でも自分の思う通りに、という意味ではありません。様々の制約、困難の中でも、悪や弱さに支配されず、最善のことを求め、実行する事ができるように、神が造り変え、共にいて助け導いて下さることです。
《キリストに倣ってすべての人に仕える幸い(19b-22)》
パウロは、キリストから与えられた全き自由を、「より多くの人を獲得するために、すべての人の奴隷になる」(:19)ために用いました。かつて彼は、キリストを拒み、クリスチャンを迫害していました。しかしクリスチャンを捕えようと追跡する彼に、復活したキリストは現われてご自身が真の神・救い主であることを示しされ、彼は信じて救われました。キリストはパウロを、世界中の人々に福音を伝える使徒と任命しました。神はすべての人の救いを願っておられます(1テモテ2:4)。彼はこの御心に従い、ユダヤ人、異邦人、弱い人、その他すべての人を受け入れ愛して仕えつつ福音を伝え、キリストのもとに導きました。それは彼を救った主キリストが、神のあり方を捨て、すべての人に仕え、ご自身のいのちを献げて下さったからです(ピリピ2:5-11)。
《キリストの恵みを共に受けるため(23)》
神はすべての人の罪のためにキリストを十字架にかけ、この方を信じて救われるように招いておられます(ヨハネ3:16)。聖書全体がキリストの救いの御計画を証ししています。聖書の預言の通りに、キリストは私の罪のために十字架で死なれ、三日・・・目によみがえったと信じる時に、すべての罪を赦され、永遠のいのちを持つ新しい人へと生まれ変わります(ローマ10:9-13、2コリント5:17)。また神の子どもとされ、キリストと共に天国を相続するのにふさわしく守られ成長します。彼は、自分の生涯と働きはすべて、「福音(=キリスト)の恵みをともに受ける者となるため」と証ししました。すべての人の救いを願って犠牲を払った神に倣い、大切に思う方だけでなく疎遠や対立関係にある人々をも共に救いに与れるように仕えました。こうしてキリストの福音が私たちのところにも届いたのです。