2020年10月4日・・・一致のための御霊の賜物
同じ一つの御霊がこれらすべてのことをなさるのであり、御霊は、みこころのままに、一人ひとりそれぞれに賜物を分け与えてくださるのです。
1コリント12:11(4-11)
聖霊が私たちに様々の賜物を与えて下さることが、どういうことであるかを共に確かめましょう。
《様々の賜物は、同じ御霊によって与えられています(4-6)》
罪を悟らせ、キリストの十字架と復活があなたのためだと信じ告白した信仰は、聖霊の一番大きな賜物です(1-3)。救いの不可欠の要素---新生、罪の赦し、神の子どもの特権、天国の相続---も聖霊が与えて下さいました。そして救いが広がり完成していくための様々の奉仕も、すべて同じ主に仕える働きです(5)。聖霊は、各自の奉仕のために必要なあらゆるものを与えて下さいます。私たちの様々の「働き」も、同じ神が「すべての人の中で、すべての働き」をされるのです(6)。奉仕において一番大切なのは、主がその人の人の内で働かれることです。仕え労することは尊いですが、それを祝福し、実を結ばせるのは主です(3:6l,箴言10:22)。それはキリストが証しし実践された模範の通りです(ヨハネ5:19)。
《様々の賜物は皆の益となるために与えられています(7-10)》
救いに導いた聖霊が、各自にふさわしく働きを担えるように、賜物を備えて下さいました。聖書は、人体にたとえて、手足や顔の各部分がそれぞれ大切であり、劣ったと見られる弱い器官がかえって不可欠であることを教えました(14-26)。各自の能力や働きは、「御霊の現われ」です。「自分ができる、自分がした」でなく、御霊である主がご自身の知恵と力を、私を通して、あらわされた恵みだと自覚し、証しするのです(15:10)。主だけではありません。私たちは教会や社会において、多くの方々に支えられています。また、聖書は、各自に与えられた御霊の賜物は「皆の益となるため」だと教えます。人は何のために生き働くのか、究極的には私たちを造られた主のためです(2コリント5:15)。主は、人類を一体とし、共に支え合って生きるように創造されました。主に愛された私たちは、主が愛して止まない隣人を支えるために生き働くのです。
《同じ一つの御霊により、違った知恵と力を与えられています(8-11)》
使徒は、教会において各自に与えられている知恵や力を一つ一つ挙げます。知恵のことば(知識を正しく実践する力)、知識のことば(様々の出来事や経験を理解し分析し判断する力)、信仰(主の御力を証明するような確固な信仰、癒やしの賜物や奇蹟を行う力も信仰から出てきます)。預言(みことばを解き明かし、神の御心を伝える力)、霊を見分ける力(神から出た働きかを見分ける力)、異言(一般に理解できないことば)とそれを解き明かす力。同じ御霊が、各自に違った賜物を現わして下さるのは、「みなの益」に用いられるためです(7)。他の人が持つ賜物と比べて、残念に思えるかも知れません。しかしそれは主の最善の裁量です。私たちは与えられた賜物を主にささげてせいいっぱい用いるだけです。やがてこれが最善だったと喜び合うことができます。