2020年11月1日・・・永遠で最上の神の賜物、愛
こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。1コリント13:8(8-13)
13章の後半は、救いの完成と永遠の御国まで続く三つの賜物(信仰、希望、愛)の中で、愛が最もすぐれ賜物であると証ししています。
《預言、異言、知識などは廃れますが愛は不滅です(8-10)》
預言の賜物は聖書が完成した後は聖書を伝え適用する説教に移ります。異言(外国語)の奇蹟は、互格を研鑽し用いる働きに代わります。知識は、今なお時代と共に移り変わってゆきます。しかしやがて主と会い主が直接語られる時に、これらの部分的な働きや賜物は役目を終えます。しかし愛−−−−相手の幸いのため、喜んで犠牲を払う力−−−−は、いつまでもなくならず変わりません。主は世界と私たちを創造する前から、私たちを愛し、導いて来られました。今もこれからもです。愛の形や表現は時代や文化により異なりますが、愛のそのものは永遠に変わりません。
《信じて救われた私たちは大人として歩み、やがて完全に知ります(11-12)》
子どもから大人になったら、十分に知り考え方や生き方が変わります。旧約時代、神の民は養育係である旧約聖書・律法に従って学んできました。罪に支配された人類は、知恵と力で努力しても、神の前に完全になることは不可能です。だから救い主を待ち望むように、とみことばから学び、訓練されてきました。新約時代それは私たちが大人となる時です。聖書の預言の通り、キリストが十字架によって罪を赦し、復活によって永遠のいのちをもたらされました。この福音により、行ない・努力ではなく、信仰によって恵みの内に歩むようにされました。これが大人としての歩みです。そして、私たちは、キリスト・さばき・天国の完成について、まだはっきりと見ることはできません。もちろん、神はすべてご存じで、私たちを救いに導き完成して下さいます(ローマ11:28-29,33-36)。主と主の御計画を知り体験する程に時に、私たちの疑問は溶けていきます。
《いつまでも残る信仰・希望・愛の中で、一番すぐれているのは愛です(13)》
福音は、私たちを信仰から信仰へ歩ませます(ローマ1:17)。信仰は、まだ見ぬものを信じて知り、また確信させます(ヘブル11:1)。しかしやがて主に会って共に歩む時、見ずに信じるこの信仰は、愛に後を譲ります。また、私たちは最善に導き救いを完成して下さる主を信じ期待して歩み続けます(ローマ8:24-25)。しかし、待ち望んだ救いが完成する時、希望を抱いて忍耐することは、ただ純真に主を愛して喜んで歩む道に、後を譲ります。聖書は、キリストの救いを結婚に例えます。キリストは、花婿として、花嫁である私たち教会を探して救い、完成を約束して下さいました。聖書時代の結婚制度と同様に、今私たちは、婚約中の花嫁の状態です。そして主と教会との結婚式は、天国が完成する時に開かれます(2コリ11:2,黙示19:7-8,21:2)。今教会は、花婿である主に迎えられる時を待ち望みつつ備えています。天国で主と共に歩むようになれば、信じ希望をもって忍耐する必要はなくなります。もちろん主への信頼と希望を育みますが、一番大切なのは、主との愛を育み愛によって歩むことです。