2020年12月6日・・・主の立てられた秩序と調和
ただ、すべてのことを適切に、秩序正しく行いなさい。
1コリント14:40(33b-40)
パウロは、神様が下さる賜物が平和と秩序の中で用いられ役に立つよう教えます。
《平和の神が定められた男女の秩序に従ってこそ平和は築かれる(33-35)》
コリント教会では男女の秩序が混乱していました(11:2-16)。女性のしるしであるかぶり物を拒み、指導者になろうとしていました。男性にも問題がありました。力にまかせて女性を虐げ支配しようとしていました。神の立てられた秩序は、神>人間(男>女、親>子)です。神は人を含め一切を支配するお方です。それは愛、正義、信頼、恵みによる支配です。ご自身の形に人を創造し、罪を犯した人類を見捨てず、救うために偉大な犠牲を払われました(エペソ1:5,ヨハネ3:16,ピリピ2:6-11)。神は、御子によって人類を祝福し、御子を下さいました。御子は、神の位を捨てて人間と同じようになって仕え、ご自身のいのちを犠牲にされたのです。キリストと教会の秩序が、夫と妻の秩序です(エペソ5:22-30)。教会の主であるキリストは教会を愛しご自身のいのちをささげました。教会はキリストを信じ愛し、敬い従います。同様に、妻は主に従うゆえに夫に従い、夫はキリストが教会を愛し自分を献げたように妻を愛し敬うのです。本来の人間関係は、主にあって、「愛と信頼と感謝と尊敬」による幸いな関係です。
《世界を造られた主からの命令であるから全人類は聖書に従います(36-38)》
コリント教会は、自分たちを諌めるパウロを拒んでいました。自分たちの方が正しいと主張しました。高ぶっていたコリント教会に、パウロは、神のことばはあなたがただけのものではないことを、思い出させました(36)。長年、異邦人である彼らは、神の御計画の外にいました。キリストの十字架によって全人類の救いが、エルサレムから世界に広がりコリントにも届いたのです。教会が教えられ信じている同じ神のみことばを、全ての教会が信じ、それに従って歩んでいるはずなのに、他の教会にも見られない、逸脱や混乱が生じていました。パウロは主からみことばを預かった使徒・預言者であり、それらが記された聖書は神のことば、聖書に記されている命令は、神の命令です。聖書は、主が立てた男女の秩序を守るよう命じています。守ろうとするなら守れるよう主が導いて下さいます(1ヨハネ5:3)。それを無視するなら、その人は神に無視されます(38,マタイ5:18-19)。
《預言することを熱心に求めなさい(39-40》
みことばを人々に解りやすく伝える事は、教会全員の務めです。キリストの弟子となり、キリストが宣べ伝えなさいと教会に命じた事を実践できるように教えるのが教会のに与えられた神の召しです。主は、召しにふさわしく私たちを訓練し整えてくださいます。そして異言については禁じないよう教えています。これも神の与えられた賜物だからです。どんなにすばらしい賜物が与えられても、その目的を忘れたら役立ちません。それが全体の益となるように、成長に役立つように、秩序立てて用いましょう(12,26)。