2020年12月20日・・・まことのひかり
ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。ヨハネ1:14(1-14)聖書は私たちの心を照らす「まことの光」が私たちのところに住まわれたと証ししています。このまことの光こそ、イエス・キリストです。
《この方は、私たちを造り生かしておられる神です(1-4)》
使徒ヨハネが、イエス・キリストがどんなお方で、私たちに何をもたらすために誕生したのかをこの福音書で証しします。この方(イエス・キリスト)は初めからあることば、です。「ことば」(ロゴス)は、考えや思いをかたちづくり、相手と自分をつなぐもの、そして世界を成り立たせている真理をさしていることばです。この「ことば」は、初めから神と共におられた神であり、創造者であると聖書は告げます。またこの方は、まことの光であって私たちを照らし、あたため、希望を与えて永遠に生かすために来られたと言うのです。人は、偉大で不思議な力をもっている方を神と呼びます。しかし、広大な世界・宇宙を創造し支配し、保っておられる方こそ、本当の神です。その意味で、イエス・キリストはまことの神です。《この方は闇に勝利するいのちの光です(4-5)》
この方にはいのちがありました。この方が、生きとし生ける者すべてにいのちを与えられました。このいのちは人の光でした。光の性質はこうです。光は照らします。私たち自身の状態、居る場所、進む道を私たちが知ることができるのは光があるからです。光はきよめます。日・・・光に当てると布は白くなり、また殺菌されます。神である方の光は、人の心を聖めます。あたためます。太陽の光がないと、世界は凍りつきいのちは死に絶えてしまいます。光はいのちをあたため育むのです。光は闇の中に輝き、闇に勝利します。心の闇の背後には、闇の力が働き、人を支配し、悪の道に引き込み破滅させようとしています。だから、人はどんなに努力しても闇から逃れられないできました。しかし「まことの光」は、闇に勝利しました。《まことの光は世に来られていのちの光をもたらしました(9-14)》
神である「ことば=御子」は、私たちと同じ人間になって、私たちのところに来られ、共に住んで下さいました。人々は、この方を貧しい家の子どもだと見て、この方が、約束の救い主であり、子なる神である事に気付きませんでした(:10-11)。救い主としての働きを始め、預言を成就し神の力や聖いご性質を明らかにされても、人々はこの方を妬み拒んで十字架にかけてしまいました。しかし十字架の死は、聖書に預言された神の御計画の成就でした。キリストは聖書の預言の通りに、三日・・・目に復活され、大勢の人々にご自身が生きておられることを証明しました。キリストを信じる者は、一切の罪を赦され、罪に定められません(ローマ8:1)。また神によって生まれて永遠のいのちをもちます。それは結びつけられ、神に永遠に生かされて共に歩む生涯です。さらに、信じた者は神の子どもとされます。これが聖書の証しするキリストの救いです。「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」(8:12)。