2020年12月27日・・・現われて復活を証明されたキリスト
そして最後に、月足らずで生まれた者のような私にも現れてくださいました。1コリント15:8(6-8)
キリストの復活も多くの証人によって事実であることをパウロは強調します。キリストの死を認めても復活を否定する人が多くおり、復活を信じることが救いの信仰に不可欠だからです。キリストの復活の重要性と事実を確かめましょう。
《キリストの復活の重要性》
キリストの死は人類の罪の身代りです。聖書は十字架の死が私たちの罪のためだと預言しています(イザヤ53:5-6)。キリストも、ご自身の死が人々の身代りであると告げています(マタイ20:28)。そして、この主張が本当かどうかは、キリストが聖書に書かれている通りによみがえったかどうかによって証明されます。キリストの証言が偽りであったならば、神はキリストをよみがえらせなかったはずです。復活が事実ならば、神は、イエスが救い主であり、人類の罪のために死ぬとの宣言が本当であると証明しています。そして、それを信じる事で、私たちは罪の赦しと永遠のいのちをいただくのです。《キリストの復活を多くの証人が証言しています(4-5)》
キリストは、ご自身を否んだペテロや逃げてしまった使徒たちに現れました。彼らはキリストの復活を理解できませんでした(ヨハネ20:9)。女たちが、キリストが生きておられると証ししても、彼らは信じられませんでした(ルカ24:11)。そこでキリストは、まずペテロに現われ、さらに12弟子に現われて下さいました。見ても信じられなかった彼らに、手や脇腹の傷を見せ、食して見せました(ルカ24:36-43)。その後、何度も使徒たちに現れて、復活を確信させました。彼らは大胆に証言しました(使徒2:32他)。キリストは、大勢の兄弟たちに同時に現れました。数人ならば、幻を見た、勘違いをしたと言えるかも知れません。しかし500人もの人が、同じ経験をしたと証言した事は、それが事実であった事を示しています。この証言者たちの幾人かは20年後の当時も健在で、変わらず証言者として立っていました。またキリストはご自身をまだ信じていない者にも現れて、その人たちの人生を一変させました。イエス様の兄弟たちは信じていませんでした(ヨハネ7:5)が、聖霊の降臨を待つ初代教会に加わって祈っていました(使徒1:14)。兄弟の一人であるヤコブは、エルサレム教会の指導者となりました。彼らにキリストが現われて下さったからです。
この手紙を書き送ったパウロ自身も、かつてキリストを拒み、教会を迫害してきました。その彼が、これまでの誇りを打ち捨てて、キリストを信じ、キリストのために生涯を献げて仕えるようになった理由は、彼が復活のキリストに現れて下さったからです。復活の主は、今もなお、信じる者と共に生きておられます。私を救い、新しく生まれさせ、祈りに応え、導き、守り、喜びと希望と感謝を与えて下さっています。キリストがよみがえられて生きておられるからこそ、教会は立ち続けており、クリスチャンたちはキリストを信じて歩み続けているのです。