2021年5月16日・・・前進し続けなさい山宮利忠師
こうして、教会はユダヤ、ガリラヤ、サマリアの全地にわたり築き上げられて平安を得た。主を恐れ、聖霊に励まされて前進し続け、信者の数が増えていった。使徒の働き9:31
使徒の働きには、5つの区切りがあります。その特徴は教会の拡大と進展です。教会が一つの区切りを迎えるのは、過去の反省と将来の拡大への新たな決断をする時です。使徒の働きでのこの区切りは、福音が中心地であるエルサレムから交わりの無いサマリヤへ拡大した教会のたくましい姿が記録されています。ここから学びましょう。
《教会は、築き上げられた》
築かれるにはしっかりとした基礎が必要です。基礎の強さによって上に伸びる高さが決まります。一信徒として、また教会として基礎を固めるとはいかなることでしょうか。(1)救いを確実にすることです(第二ペテロ1:10)。召しと選びを確かにすることによって、試練や誘惑に打ち勝つことが出来ます。これこそが聖徒の力なのです。
(2)主から目を離さない事です(ヘブル12:2~3)。全ての事をキリスト経由で見る事。力と知恵は、このお方から与えられるからです。
(3)柱がしっかりしていることです(エペソ4:16)。柱は、壁と屋根を支えて家を支えます。教会において長年信仰生活をしている者が、強い結び目であれば教会は、しっかり立つことが出来ます。
《教会は平安を保った》
この平安はいかなる平安でしょうか。主キリストがお与えになる平安で、この世が決して与える事の出来ない平安です。(1)罪に勝利した平安です(第一ヨハネ3:9)。この平安は、この世が与える平安とは全く異なる平安であり、逆にこの世が与える事の出来ない平安です。
(2)死に勝利した平安です(第一コリント15:55~57)。人のこの世における最後の戦い、そして誰もが例外なく遭遇するであろう死にキリストは、勝利をお与えくださる真の救い主です。
(3)主が共に居て下さる平安です(マタイ28:20)。信じる者を常に助けるために共にいて下さいます。
《教会は、前進し続けた》
(1)前に向かって体を伸ばします(第二テモテ4:7)。キリスト者の目指すところは、救い主の再臨です。後ろのものをわすれて、前に向かって前進します。(2)過去にとらわれずに前進し続けました。自分の弱さや、失敗にとらわれずに歩み続けることです。キリスト者の目当ては天であり、主の再臨です。その時すべてが明らかになります。
結び.基礎を固め、平安の内に前進し続ける時、信者の数が増すのです。