2021年6月27日・・・キリストには真実だけがある
私たち、すなわち、私とシルワノとテモテが、あなたがたの間で宣べ伝えた神の子キリスト・イエスは、「はい」と同時に「いいえ」であるような方ではありません。この方においては「はい」だけがあるのです。2コリント1:19(15-24)パウロは、関係がこじれてしまった愛する教会に、私たちは、主の真実によって真実に歩むことができると告げています。パウロのこの証しを共に確かめましょう。
《パウロは、彼らが恵まれるよう考え仕えてきたと証ししました(12-16)》
コリントの教会が抱いていた自分への不信や反発が、収まってきたことを知ったパウロは、ここで弁明をします。"互いに誇りに思い感謝し合うようになることを信じ期待しているからこそ、私たちは労苦を厭いません。伝道旅行の往復の際、二度あなたがたを訪問しようと計画したのは、多くの恵みを分かち合うことを願ったからです。こうして私たちがユダヤに行く時には、あなたがたに祈られて送り出されましょう"と。そうパウロは期待してこの計画を立てました。この計画は実現しませんでしたが、コリント教会が悔い改めた今、パウロは自分たちが彼らの事を「主にあって」心から愛し、信頼し、期待して仕えてきたことを知ってもらいたかったのです。《真実な主のものとされたから聖徒も真実にされました(17-20)》
パウロは、"自分の願いは軽率また不真実でしょうか"と問いかけます。人の知恵や力には限界や間違いがあり、善良さの中にも自己中心が潜んでいます。状況や相手によって、同じ事についても「はい」と言うことも「いいえ」と言うことがあります。しかし主の真理のみことばを信じて救われた者は、不真実ではありますが真実なことばを語り、真実な行ないを成し続けることができます。主が導き、守って下さるからです。主イエス様はこう教えられました。真実である主に従おうとするなら正しい判断ができ、自分のためではなく主のために語る人の人格とことばは真実にされる、と(ヨハネ7:17-18)。主は、人類の最悪の罪を受けながら、約束の通りに十字架で救いを成し遂げられたことによって、ご自身の真実を証明されました。《聖徒を真理の内に保つ保証として、主は聖霊を下さいました(21-24)》
パウロは宣言します。"主ご自身が聖徒すべてを、ご自身の真実の内に保ってくださる"と。聖霊は、キリストが遣わすと約束された、「もう一人の助け主」です(ヨハネ14:16,26,15:26,16:7)。キリストを信じた時、聖霊が与えられ、キリストが一人一人の内に住むようにして下さいます。聖霊は、救いの証印であり、保証(=手付け)です(5:5,エペソ1:13-14)。パウロは、今、自分がコリントに行かないのは同じく思いやりだ、と告げました。彼らがしっかり立ち直って、幸いな再会をできるように考えたのです。この事を伝えたのは、パウロが自分たちをまだ赦していないかと心配させないためでした。パウロは、必要な指導と励ましと慰めをこの手紙に託しました。こうして手紙を読むすべての人が、同じようにパウロを通して主の慰めにあずかることができました。主にあって信頼し、真実を尽くしましょう。人間としては耐えられない試練をも、主が共におられるので乗り越えることができます(ローマ8:28)。