2021年8月1日・・・私たちはキリストの香り
しかし、神に感謝します。神はいつでも、私たちをキリストによる凱旋の行列に加え、私たちを通してキリストを知る知識の香りを、いたるところで放ってくださいます。私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。2コリント2:14-15(12-17)
パウロは、ここで、「キリストを信じた者が、キリストの香りを放つ」ことを教えています。クリスチャンがキリストの香りを放つことが、どんなに尊いことであるかを共に確かめましょう。
《主は、どんな時にも聖徒を通してキリストの香りを放って下さいます(12-14)》
パウロは名代としてテトスをコリントに遣わし、(小アジア西端の港)トロアスで彼と合流してマケドニアに向かうはずでした。しかしテトスと落ち合えず、パウロはコリント教会への心配をかかえつつマケドニアに向かいました。これ以上留まって待つことはできないと判断して、パウロたちは、マケドニアに向けて出発しました。しかしパウロは、不安な状況であっても主は自分たちを捕え(ピリピ3:12)、いつでもどこでも「キリストを知る知識の香りを放ってくださる」と証ししました。つまりどんな状況でも主の香りを放って、この方の存在を広く知らせることができるのです。この祝福の故に、願いが叶わず困難があっても、主の最善を確信して主に感謝できました(1テサロニケ5:16-18)。
《私たちは、神が用いるキリストの香りです(15-16a)》
「香り」の働きは何でしょう。(1)香りは気付かせます。香りは人々の感覚に訴え、壁を超え、広がって、そこに香の源が存在することを知らせます。(2)人々を引き付け、幸せにします。キリストの良い香りは人を引き付け、永遠のいのちを求めさせます。求める事でいのちを得させ、神の慰めを得るように導きます。(3)香りは警告し、行動を促します。キリストの香りは、そこにいのちと希望と喜びがあることを知らせ、それを受けるよう促す。高貴な香りは、安易な方法では得られず、信じて受け入れなければならないことを知らせます。(4)キリストの香りは、人を、神を求めるか拒むかの岐路に立たせて、その人の生き方を決定づけます(申命30:19)。
《キリストの香りを放つ務めを聖徒は担います(16b-17)》
いろんな職業の方が、地上のいのちをあずかる欠かせない働きを担っています。一方、クリスチャン・教会は、さらに重い永遠のいのちを左右する務めを担っています。この務めにふさわいし人は誰もいません。ただ主が相応しくない者を召し、聖めて用いてくださるだけです。パウロは、キリストの香りを放つ者として、誠実さを求めます。芳しく香るために、不純なものが入らないことが不可欠です。同様に、神のことばは、混ぜ物をして語ってはなりません。ごまかし・誇り・自己満足が混ざらないようにして、純粋な福音を、神の御前でキリストにあって語るのです。語る者も、聞かれる方々も、すなおに信じ従う思いをもって語り、また聞くことができますように。その時、キリストの芳しい香りが広がって行きます。