2021年11月28日・・・恵みを無駄にしないために
私たちは神とともに働く者として、あなたがたに勧めます。神の恵みを無駄に受けないようにしてください。2コリント6:1-2(1-10)
パウロはこの教会に、慰めと励ましのことばを伝えてきました。そしてこの章から、回復と祝福が確かになるよう、「神のしもべ」として指導します。
《神のしもべの勧め:「恵みの時・救いの日・・・」を生かすように(1-2)》
救いは神の恵みとして豊かに差し出されています。今は恵みの時、救いの日・・・です。しかしそれは、主が、高価な代価である「御子のいのちの犠牲」を通して、差し出されたものです。主は、天地を創造する前から計画しておられました。それは人類が罪を犯して以来、主が多くの忍耐をもって備えられた、最終、そして永遠の救いです。旧約の聖徒たちが待ち望んで来た救いを、今私たちはいただいています(1ペテロ1:10-12)。この救いは、誠実に主に従い仕える中で完成していきます。天国に行けるのだから後は何もしなくて良いのではなく、救いの目標であるキリストの栄光の完成をめざすのです。
《自己推薦:働き人たちを受け入れてほしい(3-8a)》
すばらしい救いを完成するために、「主のしもべ」である自分たちを信頼し受け入れてほしい、と訴えます。あらゆることにおいて「神のしもべとして」仕えており、自分をきよく保ち、しもべとして仕えている、それが主のしもべの証しです。人間ですから弱さも欠点もあり、失敗もします。しかしひたすら主と教会のために仕えています。主に頼り、自分を主にささげています。そしてすべては主の恵みだと心から信じて告白しています(15:9-10)。実際あらゆる困難を忍耐して、愛をもってみことばを伝えることによって、「神のしもべである」と自己推薦しています(4b-8a)。鞭打ち、投獄、騒乱、困窮の中でも労し、聖霊に導かれて真実な愛ともって仕えてきました。ただ聖書と聖書が証しするキリストだけを伝え、ひたすら主の召しに忠実に仕えてきました。これらを見て、自分たちを「主のしもべ」と認め、受け入れ、その指導に従ってほしい、とパウロは心から勧めます。
《証し:乏しい者を主は満たして下さる(4b-10)》
確かに多くの誤解がありました。伝道者の熱心さ、突き抜けた考え、揺るがない確信は、狂信者として油断ならない人物に見えるでしょう。特にまだ信じていない方々や、信じたばかりの方々にはそうかも知れません。それでも、耳を傾け、果たしてその通りか確かめてほしいとパウロは訴えます。騙す者のように見えても真実、死にかけているようでも生きている、消滅するようでも生き続けている、悲しんでいるようでも喜んでいる、貧しいようでも大勢を豊かにしている、乏しいようでも、満たされている、と。キリストとその教えについて、疑問は尽きないでしょう。まだ信じておられない方々は、離れないで集い続け、交わり続け、求め続けましょう。クリスチャンの方々は、真の「主のしもべ」を見分け、その指導に従いましょう。奉仕者は、主に支えられ、自分を献げて労し続けましょう。主にある労苦は無駄となることはありません(1コリント15:58)。