2022年2月20日・・・正しく、かつ非難されない心遺い
私たちは、自分たちが携わっているこの惜しみないわざについて、だれからも非難されることがないように努めています。2コリント8:22(16-24)この箇所は、支援の働きが躓きやトラブルから守られ、豊かな祝福となるよう、配慮して行なっていることを伝えています。正しいだけでなく、みなが喜び祝福される心遺いを、ここから学び生かしましょう。
《第一に、公明正大を心掛けて心を使いました(16-22)》
パウロはこの支援献金が正しく取り扱われていると皆が安心できるよう、細かな配慮をしています。彼は、使者として奉仕するテトスを推薦します。コリントの兄姉に受け入れられているテトスの思いは、自分の思いでもあるとパウロは伝え、彼らが自分にも心を開けるようにしました。また、テトスに加えて、諸教会で信認を受けている「もう一人の兄弟」を同行させることを伝えました。資産を預かる働きは、複数人が関わった方が安心できます。パウロはこの支援事業が主の栄光と聖徒の愛の熱意を証しするための「奉仕」であり、諸教会の兄姉が一致して取り組んでいること、そのために、「主の御前だけでなく、人々の前でも正しくあるように」心がけていることを、証ししました。彼はさらに万全を帰すため、もう一人の兄弟も同行させます。この人もコリントの兄姉に「深い信頼を寄せ、ますます熱心に」なっていた人物です。《第二に、信頼と期待をもって互いをつなぎました(23-24)》
パウロはテトスを同労者としてほめ、彼の同行者たちを「諸教会の使者、キリストの栄光です」と賞賛しました。そしてコリントの兄姉に、このすばらしい主の器たちの前で、自分たちの愛と真実と祝福を身をもってあかししてほしいと要請しました。そして、コリントの兄姉を信頼し誇りとしてると自分がこの同労者たちに証ししたことが、その通りであると示してほしいと書き送りました。パウロの主にある信頼と期待は、主の私たちに対する信頼と期待です。《第三に、これは福音を伝えるための主の心遺いに倣ったものです》
(1)主は、自身の力と真実を証ししました。福音は、創造の前からの計画であり、人類が堕落した直後に救いの約束として示されました(創世記3:15)。旧約の歴史の中で、主は、人がどんなに良い教育や訓練を受けても罪を解決できないことを証明しました。そして、多くの予形、預言を通してキリストの救いを予め示しました。(2)主はご自身の愛を証ししました。神は、最高の犠牲、最高の賜物である「ご自身のひとり子を救いのために私たちに与えられました(ヨハネ3:16)。しかも私たちが罪を犯している時に、御子を下さったのです(ローマ5:6-10)。
(3)どんなに罪深い人をも救うことを証明しました。十字架の主は、人々の罵りの中で「父よ。彼らをお赦しください」と執成し(ルカ23:34)、信じた十字架の強盗に救いを宣言しました(ルカ23:42-43)。
こうして主は、私たちがだれでも救われるために、あらゆる配慮をもって最善を尽くして下さいました。ですから私たちも、この祝福に一人でも多くの人が与ることができるために、心を遣いましょう。