2022年3月13日・・・大胆に主の御座に近づきましょう (石居義生)
キリストは新しい契約の仲介者です。それは、初めの契約のときの違反から贖い出すための死が実現して、召された者たちが、約束された永遠の資産を受け継ぐためです。(ヘブル9:15)
私たちの罪の故、神と深い断絶の状態にある人を、神に近づける仲介をしてくださり、私たちの罪を贖って下さったキリストのお働きを、初めの契約と新しい契約を比べながら見てゆきましょう。
《初めの契約、(旧約)律法の罪からの救い》
モーセ達がエジプトから脱出し約束の地カナンを目指す途中、シナイ山で神がモーセに示されたのが十戒として知られる初めの契約です。それは律法、戒めであり守れば祝福が、破れば罰がもたらされるものでした。また、この契約に違反した時に赦される方法が定められており、それが「贖い」です。その贖いのためレビ族の大祭司が私たちの罪の代わりとして、傷のない子牛や雄やぎの血を捧げましたが(9:22)、人はこの律法を守り行うことができず、神と人との完全な仲介をすることができなかったのです(10:1,3)。また、この契約とは遺言とも訳される言葉です。
《新しい契約(新約)と仲介者としてのイエス様》
新しい契約はエレミヤを通して預言が与えられており、そこには初めの契約を守れない民に、レビ族ではなくユダ族とその契約を実現させるとありました(8:8-10)。すなわちイエス様がその契約の仲介者であり(9:15)、イエス様の到来がその契約の実現の時だったのです。人は罪の性質の支配から逃れられないのろわれた者でしたが、イエス様がのろわれた者となることで律法ののろいから贖い出して下さいました(ガラテヤ3:13)。イエス様は人の罪を贖い、神との関係を回復させるため、ただ一度だけいけにえとしてご自分を十字架に献げられたのです(9:26)。イエス様の死によって契約、遺言は有効となり預言は成就したのです。
《約束された永遠の資産とは》
約束された資産とは永遠のいのちのことであり、主を知るようになることです(ヨハネ17:2-3)。イエス様が父なる神に人の罪の赦しを乞うため、自ら十字架にかかり血を献げ、3日・・・目に死から復活されました。そのイエス様の贖いを信じ、自分の罪を告白する者には永遠のいのちが与えられるのです。ですから永遠のいのちとは、主、キリストを知ることなのです。その詳細を初めは分からないことがあっても(伝道者3:11)イエス様を求め、み言葉に聞き従っていれば、聖霊の導きにより霊的に成長させられ、やがて主とともにいること(Iテサロニケ4:17)の理解もすべて与えられるようになるのです(マタイ6:33)。イエス様に総てを委ね、大胆に主の御座に近づきましょう。