2022年8月21日・・・最後の勧めと祝福の祈り
最後に兄弟たち、喜びなさい。完全になりなさい。慰めを受けなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神はあなたがたとともにいてくださいます。2コリント13:11(11-13)
この手紙の最後の部分です。使徒パウロは、ここで二つの勧めと祝祷を書き送っています。この勧めと祈りを心に刻み、一人一人にみことばの恵みが豊かにもたらされますように。
《喜びつつ平和を保ち、完成をめざしなさい(:11)》
喜べと聖書は命じます。感情はコントロールできませんが、神が下さる喜ばしいものに心を向けることによって、確かな喜びに満たされます。パウロも主の喜びに満たされて獄中でも主にある喜びを証ししました(使徒16:25,ピリピ3:1,4:4)。完全になれとは、主の慰めを受けよ、という命令です。聖書が告げる慰めは、私たちを本来の祝された状態に回復する神の全能の働きです。私たちが主を信じ従い委ねる時に、神様はこの慰めを与え私たちを完全にしてくださいます。聖書の「きよさ」は一つであることです。信仰と疑いが入り乱れる状態を主に聖めていただき、主を慕い信じ従う思いでまとまるようにしていただくのです(詩篇139:23-24)。これらの勧めを信仰によって実践する時、神の愛と平和が豊かにされます。
《互いにあいさつを交わしなさい(:12)》
私たちの信仰は、神との関係と同時に、クリスチャン同士の結びつきによって支えられ、完成していきます(エペソ4:16,1ペテロ2:5)。互いのあいさつを通して、私たちは、互いを覚え祝福を祈っていることを確認して、結びつきを深めてゆきます。パウロは、教会内でのあいさつを命じ、教会同士でもあいさつを送り、自分たちも祈っていると伝えています。共に集って礼拝をささげる中で、集会の合間の交わりにおいて、祈りの中で、共に奉仕することで、また手紙や様々の通信手段を通して、互いの事を覚えて祈りましょう。顔を合わせ、触れ合うのがむずかしい時代ですが、祈りは時空を超えて主に届き、兄姉に届きます。
《父・御子・聖霊の神が各自を祝福されるように(:13)》
この簡潔な祈りの中に、神のすべての祝福が込められています。「主イエス・キリストの恵み」......恵みは、この方が人となり、私たちの罪の身代りに死なれ、三日・・・目によみがえられたことによってもたらされました(ヨハネ1:12,14)。「神の愛」......父なる神は、世界を創造する前から私たち一人一人を知り、主イエス・キリストによって自身のすべての祝福を与えようと愛をもってあらかじめ定め、御子を与えてくださいました(エペソ1:4-5)。ご自分の御子を下さる程に私たちを愛してくださったのです。「聖霊の交わり」......交わりとは、愛と信頼により一致協力する営みです。主が遣わした聖霊は、罪を示し信仰を与えてキリストを信じるように導き、キリストを住まわせ永遠のいのちを与えます。また私たちのためにとりなし、主とみことばを悟らせ、喜びと希望で満たし、祈りを導き、悔い改めさせて聖めてくださいます。聖霊は、私たちの救いの保証、完成する天国の祝福の先渡しとなって下さいました(エペソ1:13-14)。これらの勧めと祈りを心に刻んで、主の祝福の内を歩みましょう。みことばは心に刻まれる時に、何倍もの実を結びます。