2022年9月4日・・・福音は唯一、不変
ほかの福音といっても、もう一つ別に福音があるわけではありません。あなたがたを動揺させて、キリストの福音を変えてしまおうとする者たちがいるだけです。ガラテヤ1:7(6-10)
神が与えられた福音は他にはなく、また変えてはならないものであることを、この箇所は告げています。
《第一に、救いをもたらす福音は唯一、不変です(6-7)》
パウロは彼らに伝えた福音から離れ、他の福音に移ってゆくのを「驚いている」と告げました。それは自身に対する裏切り以上に、神に対する裏切りでした。どうして福音から離れたり福音を曲げたりしてはいけないのでしょうか。それはこの福音(キリストの身代りの十字架と復活を信じる者が罪を赦され永遠のいのちを持つという恵みの約束)が、神が与えた唯一の救いの道であるからです。唯一の創造者である神以外に神はいません。そしてこの神が与えた救いの道以外に救いはない、と神が告げ、聖書が伝えています。(1テモテ2:5)「神は唯一です。神と人との間の仲介者も唯一であり、それは人としてのキリスト・イエスです」。全人類が抱えている罪と死の危機から救う福音は、キリストの十字架と復活しかありません。
《第二に、この福音に反する事を伝える者は神に審かれます(8-9)》
神は私たちをご自身の栄光のため(神を信頼し愛して喜ぶため)に創造されました。しかしすべての人は罪を犯し、罪を克服できず、罪を償えないと聖書は指摘します。罪とは「的外れ」、神の創造の目的と祝福から外れた状態を指しています。創造者である神を認めず、また反逆する者は、神の恵みを失なわなければなりません。そこで神はご自身の御子を私たちの身代りに罰し、御子を死者の中から復活させ、この方を信じる者の罪を御子の犠牲のゆえに赦し、御子と共に義といのちを与えられました。この恵みを、信仰によって受け取ることによって人は罪を赦され、永遠のいのちを持ちます。これが福音、神が与えられた救いの道です。この福音を曲げたり別の福音を伝える者はのろわれると神は警告します。人を救わない道を伝えることで、多くの人々が救いを受けられなくしてしまうからです。
《キリストのしもべは、神に従い神を喜ばせる者です(10)》
パウロは、自分の立ち位置を証しします。彼は「キリストのしもべ」でありキリストのしもべであることを追求していました(ガラテヤ1:10,2コリント11:23a)。主イエス様は、真理の検証方法を教えました(ヨハネ7:17-18)。「神のみこころを行おうとする」なら正しい理解と判別ができます。神の望んでいることを行なおうとする人を、正しい判断へと導くからです。またその人が「真実で、不正がないこと」は、自分(あるいは人)の栄誉でなく、(自分を遣わした)神の栄誉を求めている事によって、保証されます。主を喜ばせようとする人を、主は自身が喜ぶ真実に導きます。その人を不正を行なうように導くはずがありません。私たちもこの願いをもって聖書を読み、私を教え導いてくださいと主に求めるなら、主が何が本当かを示してくださいます。主は、不完全な人の親でも、自分の子どもには悪いものを与えず、良いものを与えるではないか、神はなおさらだと教えました(マタイ7:9-11)。