2022年9月18日・・・主から直接受けた福音
兄弟たち、私はあなたがたに明らかにしておきたいのです。私が宣べ伝えた福音は、人間によるものではありません。ガラテヤ1:11(11-17)。
なぜ救いの道は唯一なのか、他にあってはならず変えてはいけないのか、その理由をパウロはこの箇所で証しています。
《第一に、彼自身が以前、その「のろわれるべき」教えに従っていました(13-14)》
彼は以前パリサイ人として、人は努力により罪を克服し神の前に正しい者として受け入れられると考え、キリストを拒んでいました。しかし律法を記したモーセは、イスラエルの民が堕落して神の戒めを破り神の怒りを引き起こす、と宣告していました(申命31:29)。彼らは、それを無視して、神の前に正しい者だと主張して律法を空しくしていました。その結果、正しい方であるイエス・キリストを十字架にかけてしまいました。かつてのパウロは、彼らの仲間として教会を迫害してきましたが(使徒26:4-5)、それにもかかわらず、神は「罪人のかしら」である自分を救ってくださったと証ししています(1テモ1:13-16)。
《第二に、パウロは福音をキリストの啓示によって受けました(11-12)》
彼はイエスが神であり救い主であると、直接神から示されました(使徒26:12-15)。光の中に現れた主が、自分の名を読んで「なぜわたしを迫害するのか」と問い「とげのついた棒を蹴る」ように、傷付くのはあなたの方だと告げました。彼は教会を迫害してきましたが、教会の人々が正しい事を認めざるを得ず、心はうずいていました。主キリストが、そんな自分のためにも身代りに死んでくださったことを知り、自分の誤ちを告白して、この方に頼りました。パウロは、イエスが神であり救い主であることを伝えるように神から任命されました(使徒26:16-18)。彼は、主に逆らった罪をすべて主が赦してくださったことを確信し、福音を伝える努めに専心します。彼は告げます。神のみこころに反した罪をはっきり悟らせるために律法は与えられました。それは罪を悔い改め、キリストを信じるためです(1テモテ1:8-11)。
《第三に、彼は福音の正しさをただ祈りとみことばによって確信しました(15-17)》
パウロは、福音を宣べ伝えるため使徒として召しを受けました。母の胎内にいる時からの召しでした(比:エレミヤ1:5、ルカ1:15-16)。召された時彼は、「血肉」(人間の仲間)に相談せず、独りアラビア(おそらくシナイ半島の神の山ホレブ)に行きました。彼はそこで、キリストの救いが神の計画であると祈りと聖書によって確信したのです(参:ルカ24:27,ヨハネ5:39,使徒26:22)。彼はダマスコに戻り、福音を大胆に伝え、迫害者の手を逃れてそこを脱出し、エルサレムにいた使徒たちに会い、証しします(1テモ1:12)。どんな神に逆らう過去があっても問題ではありません。キリストは信じる者の罪を赦してくださいます。ご自身の身代りの故にです。そしてキリストのいのちに与らせ、過去に囚われないで神と共に生きる新しい生涯を歩ませてくださいます。これが永遠のいのちです。