2023年1月1日・・・二つの創造の初まり
割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です。この基準にしたがって進む人々の上に、そして神のイスラエルの上に、平安とあわれみがありますように。ガラテヤ6:15-16(14-16)年の初めに私たちは心を新たな歩みを始めたいと願います。聖書が教えている二つの初まりである二つの創造を確かめ、確かな土台と目標を持って歩みを始めましょう。
《主による世界の創造は、すべてのものの出発点であり土台です。》
神は、初めに、ご自身のことばをもって世界とそこに住む者を創造されました(創世記1:1)。また神は、私たち人間を、ご自身に似たもの、ご自身のかたちとして創造されました(同1:27)。神はこのように、すばらしい世界を創造し、すべての生き物が幸せに生きるようにされました。「神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった」のです(同1:31)。神が、一切のものを創造された目的は、神の栄光のためです(イザヤ43:7)。神のかたちとして創造された人間は、神と共に交わり、神と共に世界を治め、神を信頼し愛し、喜ぶことで、神のすばらしさを証しします。神は、天地創造を記念して週の七日・・・目(土曜日)を祝福された休みと礼拝の日として定めました。私たちは偶然の積み重ねによってではなく、神の計画と目的によってすばらしいものとして創造されて始まったことを覚えましょう。その時、私たちが何のために何をめざして生かされているかを知って歩むことができます(箴言9:10)。
《十字架による新創造こそ私たちの希望・栄光の起点です(ガラテヤ6:14-16)》
すばらしく造られたはずの世界や人類が問題だらけなのは、罪が入ってしまったからです(ローマ5:12)。この罪と死から、世界と私たちを救うためにキリストは来られ十字架にかかられました。私たちを愛する神は、人類を罪と死から救うために、ご自身の御子キリストを与えてくださいました。この恵みは、世界のどんな宝にも比べられない尊いものです。十字架によって私たちは罪の支配する世界に対して死に、新しいいのちをもって神と共に生きるものとされました。それは先の天地創造に優る新たな創造です(:15,2コリント5:17)。キリストが「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません」(3:3)と教えられた通りです。自分で罪を解決しようとすれば、キリストの恵みを拒むことになってしまいます。
新たな創造はゼロから始まるのではありません。これまでの歩みを生かしつつ、罪と死を除き、一切が益となるよう造り変えます。この新たな創造であるキリストの救いは、ただキリストの十字架と復活を信じる信仰によってもたらされます(ローマ10:8-11)。キリストによる新創造に従って歩む者こそ「神の民」であり、キリストを信じる信仰によって「平安とあわれみ」が満たされます(:16)。神は、十字架と復活の救いをもたらした時から、安息と礼拝の日・・・をキリストが復活した記念として「週の初めの日」(日曜日)に変更されました。私たちの存在の原点である「神の創造」と「キリストによる新しい創造」を土台にして、歩み始めましょう。