2023年3月19日・・・御霊に蒔いて、いのちを刈り取る
失望せずに善を行いましょう。あきらめずに続ければ、時が来て刈り取ることになります。ガラテヤ6:9(6-10)
パウロは6章で信仰を守られ健全に歩むための勧めを書き送ります。前の箇所で、重荷を負い合いキリストの律法を全うするよう命じ、この箇所では、失望せずに善を蒔くよう勧めています。
《聖書を学ぶことは、みことばの祝福を分かち合うことです(6)》
みことばを知ることで、救われます(2テモテ3:15)。みことばを知ることで、「教え、戒め、矯正、義の訓練」をいただきます(同16)。みことばを知ることで、あらゆるところで神と人に喜ばれる者に成熟して行きます(同17)。これこそ最も善いことです。教える人は、教える事を通してさらに学べます。学ぶ人は、知識や訓練を受けるのですが、自分が学ぶ中で教える人により深い知識や訓練の機会を提供しています。こうして神の恵みを分かち合い、共に成長し祝福を受けます。ですから私たちは、共に集まり共に学び互いに仕えるのです。
《神は、人が蒔いたものを刈り取らせます(7-8)》
神はすべてを正しく知り公正に審かれます。人は、自分だけで人生を何とかしようとしても、罪に支配されて滅びるだけです。しかし、神はキリストの恵みによって私たちの罪を赦し、罪から救い出してくださいました。「罪の報酬は死......しかし神の下さる賜物は......永遠のいのち」です(ローマ6:23)。しかし信じて救われたからと過信してはなりません。「自分の肉に蒔く」とは、世の欲望を満たすように考え、行動することです(5:19-21)。世で栄誉を得ても、神のさばきにより、悪いものを刈り取ります。「御霊に蒔く」とは、御霊の願いを満たすように考え行動することです(5:22-23)。御霊(=聖霊)は、何が神の願いかを示し私たちを導いてくれます。御霊の導きに従う時、御霊は私たちを教え励まし、喜びや希望を刈り取ります。御霊は永遠のいのち(=神との幸いな交わり)へと導き、それは永遠に続きます。
《失望せずに善を行い、良いものを刈り取りましょう(9-10)》
パウロは「善を行いましょう」と繰り返します。主に信頼する者は困難の中でも失望させられることはありません(ローマ10:11)。その信頼も、主に求める時に主が与え満たしてくださいます。善とは、主を愛して主の命令を守り、主に喜ばれること、主にあって人に幸いをもたらすことです。まず、キリストを信じます。そして主と共に歩み、主のために奉仕、特にキリストを証しし福音を伝えます。また、すべての事を神の栄光のためにに成します(1コリント10:31)。こうして信仰から信仰に進むのです。あきらめずに続ければ、時が来て刈り取ります。今の機会を生かし、すべての人、特に信仰の家族に善を行ないます。神様は、人類の堕落という、とてつもない失望と挫折を経験されましたが、愛と真実をもって私たちを見捨てずに導かれました。御子イエス様も、十字架の苦しみの中でも私たちを愛して救いを成就されました。主に信頼して主に喜ばれる事をめざし続けましょう。