2023年4月30日・・・大切なのは新しい創造
割礼を受けているか受けていないかは、大事なことではありません。大事なのは新しい創造です。ガラテヤ6:15(15-18)
割礼や行いが大切だと偽物の福音を吹き込まれた教会に、上の聖句にあるように、改めて何が大切であるか思い起こさせます。聖書は私たちの人生に何が一番大切だと教えているでしょうか。
《大事なのは新しい創造(=新生)です(15)》
パウロは、大事なのは新しい創造だと宣言します。それは、聖霊によって新しく生まれることです。主キリストは、こう教えられました。「まことに、まことに、あなたに言います。人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできません」(ヨハネ3:5)。キリストを信じる時に神の恵みによってその人の霊が新しく造られることです(2コリント5:17)。新しく造られなければ、神の国に入るどころか見ることもできません(ヨハネ3:3)。肉(=生まれつきの性質)は罪と死に支配されています。どんなに努力しても神と一致して生きることはできません(ヨハネ3:6)。良い行いで神の祝福を得ようと人の力に頼ることで、救いの恵みを拒むことになってしまいます。主キリストがはっきりとこう教えられたのですから、私たちは、素直にキリストのことばを信じて従いましょう。
《新生こそ、平安と回復の道です(16-17)》
「信仰によって新しく生まれることだけが救いの道」です。パウロは「この規準に従う者」こそ真の神の民であり、平安とあわれみがもたらされると祈り宣言しています(16)。「平安」は、神との正しい関係が与えられて喜び安心に歩めること、「あわれみ」は、神の愛の顧みと回復のみわざ、それが信じて救われた者にもたらされます。キリストが唯一の救い主です(使徒4:12)。これを否定する者は、どんなに自分で良いことをしようと努力したとしても、神の聖いさばきのもとにあります(1:8-10)。パウロは、ガラテヤの諸教会が、正しい福音に立ち返るためにこの手紙を書き送りました。彼はかつて割礼や行いを誇り、キリストや教会を迫害していました。ですから彼は行ないに頼る道がどんなに神に逆らう罪かを痛感したのです。自分がかつて歩んでいた誤った道を教会が受け入れようとしたことを非常に驚き、切実な思いでこの手紙を書き送りました。
《新生した霊にこそに主の恵みが留まります(18)》
パウロはこの手紙の終りに書き送りました。「兄弟たち。私たちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。アーメン」(18)。人となって来られたキリストは私たちの唯一の主・神です(1テモテ2:5)。神はこのキリストを私たちに与え、罪の赦しと永遠のいのちをキリストと共に与えました。見返りを求めず、ただ愛によって与える、これが恵みです。キリストの恵みは、この方を信じた者の霊と共に留まります。パウロはキリストを信じる者が主の恵みに満たされるように、と祈っています。救いは、キリストの十字架の恵みを信じる信仰によってのみです。行ないによりません。この福音にしっかり立って、キリストの救いを受け、神の恵みに満たされて歩み続けましょう。