2023年9月24日・・・イエスさまから教えていただく隣人愛
石居義生この三人の中でだれが、強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。」彼は言った。「その人にあわれみ深い行いをした人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って、同じようにしなさい。」ルカ10:36-37(25-37)
「隣人愛」は今私たちがイエスさまから受けている「愛」、「恵み」の体験であり、それを、私たちが隣人にも実践してゆくことであることを学んでゆきます。
《律法の専門家の試み》
律法の専門家がイエスさまに「何をしたら、永遠のいのちを受け継ぐことができるでしょうか(:25)」と質問をします。これはイエスさまを律法に違反した者として捕らえる口実、「試みようとして」であったのです。イエスさまは「律法には何と書いてある」か、と専門家の考えを問うと、彼は律法を示し『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい(:27)』と答えました。そこでイエスさまは「あなたの答えは正しい」と返しますが、彼はなお自分が正しいことを示そうとして「では私の隣人はだれ」か、と再び問います。
《良きサマリア人の教え》
純血を守っていたユダヤ人は、北イスラエルがアッシリアに征服された時、異教徒と混血になったサマリア人を嫌い仲が悪かったのです。エリコへと道を行く旅人が強盗に襲われ半殺しにあいますが、通りがかった祭司やレビ人は同じユダヤ人であるのにそのまま見ないふりをして行ってしまいました(:30)。しかし、サマリア人は犬猿の仲であるユダヤ人を助け宿屋に連れて行き介抱します(:33)。そして彼は宿屋の主人に必要な金を渡し、不足なら帰りに払うというのです。イエスさまが「だれがこの人の隣人になったと思」うかと律法の専門家に問うと「その人にあわれみ深い行いをした人です(:37)」と答えました。彼は自分は律法をよく理解して実行できると示そうとしました。しかし、罪を認めて信仰を得させるための律法を自分の正しさを誇る道具にしてしまっていました。