2023年10月22日・・・未来への投資、アナトテの畑を買う
あなたがたが、『この地は荒れ果てて、人も家畜もいなくなり、カルデア人の手に渡される』と言っているこの地で、再び畑が買われる。エレミヤ32:43(32:1−44)嶋田靖史
困難な状況に置かれた時、或いは未来に対して不安が生じた時、どのように捉えていけばいいのかを考えてみたい。
≪主のことばに従う≫
これは、エルサレムがバビロンに包囲され、エレミヤが監禁されていた時に証ししたことばである。アナトテはエルサレムの近くにある小さな村で、エレミヤの出身地である。主は彼に、あなたの叔父シャルムの子ハナムエルが来てアナトテにある畑を買い戻してくれと言う、と予め告げ、その通りの要件で叔父の子が訪ねてきた。自分はこのことは主から出たことだと知り、買い戻した、と。彼は偶像礼拝、不道徳を続けるならば、神はユダ王国を滅ぼされると預言し続けた。また「再びこの地で、家や、畑や、ぶどう畑が買われるようになるからだ」(32:15)とこの時に告げた。主のことばは絶対であり必ず成就すると信じていた。主のことばを伝える預言者が、実際に犠牲を払ってお金を払う行為は、心から主のことばを信じている証になる。主のみ言葉にすぐに従う信仰を見習いたい。
≪主のご計画は大きく、みわざには力がある≫
ユダが神のみこころに背いた為に、神はご自身の審きの実行役としてバビロンを用いられる。「わたしは、かつてわたしが憤りと激怒をもって彼らを散らしたすべての国々から、彼らを集めてこの場所に帰らせ、安らかに住まわせる」32:37。罪の為にユダ王国を滅ぼすと言われているのに、その後再建されるのは、なぜなのか?神様のご計画がわからなくなることがある。しかし、神様には大きなご計画があり、私達は神様のご計画の中に生きている。わからなくなった時には神様に聞けばよい。「彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。彼らが心のすべてを持ってわたしに立ち返るからである」(24:7)。試練を与えられないと立ち返れない愚かな私達を、神の民としてくださることに感謝しよう。
≪未来への投資≫
エレミヤは主のことばに従って、土地を買った。人間的な思いではなく、主にある未来への投資である。預言者としてのエレミヤの人生は、この世においては辛い人生だっただろう。彼はただ主に従い、みこころを語り続けた。これはイエス様の生き方と似ている。非難され蔑まれても、世の中に迎合することなく、歩むべき道を歩まれた。エレミヤの地上では報われない生き方を学ぶ時、イエス様が十字架に向かって歩まれた姿を思う。十字架は人類に対しての大きな未来への投資だ。心を尽くして神を探し求め、祈り求めるなら、希望を与える計画を見つけられると、神は約束されている。主にあって、信仰にあって行う未来への投資は失敗に終わることはない(29:11-13)。