2024年2月18日・・・預言されていたキリストの救い
彼らは、自分たちのためではなく、あなたがたのために奉仕しているのだという啓示を受けました。そして彼らが調べたことが今や、天から遣わされた聖霊により福音を語った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。御使いたちもそれをはっきり見たいと願っています。第一ペテロ1:12(10-12)旧約時代から続く預言者の働きとその実である聖書全体を通して、キリストの救いがどのように計画され実現してきたかを確かめましょう。
《第一に、彼らは神の救いについて熱心に聖書を調べました(:10)》
預言者たちは、先に告げられた救いの恵みを細かく調べ、さらに主が彼らに与えたみことばを加えて語りました。人類が堕落した直後に告げられた「原福音」(創世記3:15)。死を潜って再出発させたノアの箱舟はキリストの予表でした。族長たち(アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ)は、子孫が神の国民となり、そこから生まれる一人の人が全世界に神の祝福をもたらすと告げられました。他国で増えた子孫は約束の地に帰ってきます。それは罪の支配から救い出される予表でした。律法は、罪を明らかにし、救いの恵みをもたらす信仰への備えでした。祝された王ダビデは救い主の予表とされ、彼の子孫から救い主が出ると約束されました。歴史が聖書の預言の通りに進んだことを、私たちは確かめることができます。《第二に、彼らは救い主の苦難と栄光が誰に向けられたかを調べました(:11)》
預言は確実に成就し、救い主がどんなお方で何をされるかは、さらにはっきりしました。預言者たちは、置かれた時代の人々には、不信仰に対する神のさばきがあることと(イザヤ1:4)、悔い改めて主に立ち返るならば救われるとの約束(ホセア6:1)を告げました。そして、やがて救い主が来られてすべてを立て直すと、後の時代の希望を語りました。(イザヤ53:10)「しかし、彼を砕いて病を負わせることは主のみこころであった。彼が自分のいのちを代償のささげ物とするなら、末長く子孫を見ることができ、主のみこころは彼によって成し遂げられる」。こうして、預言を通して、キリストの救いの全貌が徐々に明らかにされていったのです。また彼らは、この約束が成就するのは、モーセが告げたように、イスラエルが滅び、他国の捕虜となり、悔い改めて戻され、その後に最終的な苦難とさばきが臨む前であることを確かめました(申命記30:1,8,14)。